

8 世代目となるモデルで欧州では2014年秋に登場。車種ごとの部品共通化方針「MQB」に従って再設計している。パサートヴァリアントともどもダウンサイジング 1.4 TSI エンジンを搭載した「TSI Trendline」「TSI Comfortline」「TSI Highline」「TSI R-Line」を用意している。全車右ステアリング、トランスミッションは7速DSGを採用している。


いずれも「全方位アドバンスド・セーフティ」として追突防止のためのプリクラッシュブレーキシステム、安全な車線移行のためのレーンチェンジアシストシステム、後退時の事故防止のためのリヤトラフィックアラートを全車に標準装備する。
また自動ブレーキ、停止後再発進に対応したアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援機能を連携させ、渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」として採用している。
歩行者認識機能も備えたプリクラッシュブレーキ「Front Assist」、9 つのエアバッグ+プロアクティブ・オキュパント・プロテクション、衝突事故時に動作するポストコリジョンブレーキも搭載している。
エクステリアは、MQBに準拠したモデルとして全面的に再設計し、全長はほぼそのまま、その一方で、ホイールベースを80mm伸ばして前後オーバーハングを短くし、ノーズの比率も長くした。より伸びやかな外形となっている。フロントデザインは3本のクロームバーを渡したラジエターグリルと立体的造形のヘッドライト、中央のVWバッジで構成する。
同時に室内長も33mm拡大し、キャビンを広げている。パサートは586L、パサートヴァリアントは650~1,780Lのラゲージスペースを備える。

パサートの装備はパワーテールゲート、「Easy Open」機能、3 ゾーンフルオートエアコンディショナー、シートベンチレーション/マッサージ機能、インフォテイメントシステムなどだ。

エンジンはMQBに最適化しており、アルミクランクケースを採用して重量を削減。最高出力、最大トルクも従来型より向上し、150PS、250Nmを発揮できるようになった。

軽負荷走行時に4気筒のうち2気筒を休止させるアクティブシリンダーマネジメント(ACT)、Start/Stopシステムとブレーキエネルギー回生システムからなる「BlueMotion Technology」を採用。燃費効率は20.4km/Lを実現したとする。