トヨタ自動車の高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」は、クロスオーバーSUV「RX」をフルモデルチェンジした。併せて直噴2.0Lターボエンジンを搭載した「RX200t」をラインアップに加えた。

ホイールベースの延長とタイヤサイズの拡大により、堂々としたプロポーションとゆとりある室内空間の両立を図ったという。キャビンの前後を絞り込むような菱形状のメインボディと、大きく張り出したホイールフレアを組み合わせ、抑揚ある伸びやかな塊感を表現したそう。



フロントビューは、スピンドルグリルの切り返し位置を高く置き、薄く鋭いアッパー部と分厚く堂々としたロア部を対比させるデザインとした。リヤビューは、フードから始まるサイドの立体の流れを、リヤコンビネーションランプ内側で切り返すスピンドル形状とし、ディフューザーなどのパーツとともに力強いスタンスを表現しているとのこと。


インテリアは、低い位置で水平軸を通し、階段状の構成としたインストルメントパネルなどが特徴。12.3型ディスプレイや大型フルカラーヘッドアップディスプレイを採用した「ディスプレイゾーン」と、両脇にENTERボタンを追加するなど操作性に配慮し、リモートタッチなどの機能を集約した「オペレーションゾーン」を分離したレイアウトとなっている。


リヤシートは、従来型よりさらにレッグスペースを広げ、電動リクライニング付きパワーシートや、シートヒーターなどの機能を追加設定している。LEXUSエンブレムに手をかざすとバックドアが開くタッチレスパワーバックドアも採用している。


フロントプラットフォームの構造を変更し、エンジンマウントを重心に対してより近い位置でボディに懸架して動きを抑制し、操舵応答性を高めた。剛性も高めている。

RX450hには、燃料噴射システム「D-4S」を新たに搭載したV6、3.5Lエンジンを組み込んだハイブリッドシステムを採用。排気冷却を強化したシリンダヘッドなどと組み合わせ、出力性能を向上。燃費効率はJC08モードで18.8km/Lを達成している。


RX200tには、直噴2.0Lガソリンターボエンジンを搭載。直噴技術「D-4ST」を採用し、ツインスクロールターボチャージャーと可変角を拡大した「Dual VVT-iW」を組み合わせて低回転域から強いトルクを出せるようにした。


両グレードとも安全装備のパッケージ「Lexus Safety System +」を設定している。内容は歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線維持をサポートする「レーンキーピングアシスト」(LKA)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB)、先行車との距離を保って追従走行する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」。

ほかに道路上の設備やほかのクルマと通信して安全運転を支援するシステム「ITS Connect」、アクセルの踏み間違いや踏み過ぎなどで起こる衝突を緩和する「インテリジェントクリアランスソナー」、駐車時に左右後方から接近してくる車両と衝突の危険性がある場合、自動でブレーキを制御する「リヤクロストラフィックオートブレーキ」(RCTAB)を用意する。

希望小売価格は495万円~742万5,000円(税込)。