
最大の特長は、サルーンの伝統であった独立したトランクリッドを排し、ファストバックとしたことだろう。SUVが世界的に流行するなかで、プジョーはサルーンの徹底的な革新を目指し、ファストバックスタイルを取り入れることで「クーペのようなサルーン」を目指した。

エクステリアは全高の低い、ワイドなプロポーション。クーペのようなルーフラインは、リアエンドにかけてスムースに流れるファストバックスタイルを形作っている。

フロントエンドは切り立ったフロントグリルとフルLEDライトで構成され、バンパーとスポイラーを垂直に通るLEDデイタイムランニングライトと相まってシャープな表情を創出した。

リアエンドは、ライオンの三本の爪痕をモチーフとしたフルLEDテールライトによって、引き締まった印象を与えるものとされた。

インテリアの特徴は、「コンパクトなステアリングホイール」「中央の8インチタッチスクリーン」「12.3インチデジタルヘッドアップディスプレイ」の3点。このうち中央のスクリーンでは、その下の7つのトグルスイッチによって、空調やラジオなどの主要な機能に素早くアクセスが可能だ。

中央のスクリーンは、Apple CarPlay、Android Autoに対応するスマートフォン接続機能「Peugeotミラースクリーン」対応。スマートフォンのナビアプリやオーディオアプリをこのタッチスクリーンで操作できる。

センターコンソールには、「Peugeotミラースクリーン」で利用するスマートフォンのワイヤレス充電エリアが設置された。

また、日本仕様のカーナビゲーションとしてタッチスクリーン専用ナビゲーションが、ETC2.0と共に標準装備されている。

「ヘッドアップディスプレイ」はステアリングホイールの上に位置し、ドライバーの視線の移動を最小限に抑えて安全性を向上させる。6種類の表示モードを持ち、所有者の好みに合わせてカスタマイズできる。

パワートレーンでは最大出力177ps、最大トルク400Nmを発揮する2.0L直列4気筒ターボディーゼルエンジンと、最大出力180ps、最大トルク250Nmを発揮する1.6L直列4気筒ターボガソリンエンジンが日本仕様として導入された。
ボディカラーは、「アルティメット・レッド」「パール・ホワイト」「ダーク・ブルー」「アルタンス・グレー」「ハリケーン・グレー」「ペルラ・ネラ・ブラック」「セレベス・ブルー」の7色展開。価格は「508 Allure」が417万円で、「508 GT Line」が459万円。「508 GT」が492万円。

なお、ステーションワゴン版「508 SW」は、2019年夏に国内発表・発売となる予定。