
電動アシスト用としては現時点でもっともパワフルとされるBafangのUltra Maxモーターを採用。最大トルク160Nmを発揮するこのパワーユニットにより、鋭いスタートダッシュと最高速度62キロでの走行能力をライダーに提供する。


バッテリーは22Ah容量。フル充電すると100キロ以上の走行が可能だ。

だがなんといっても「Torque MAX」の特徴は最新の技術を装備している点にある。例えば「Torque MAX」では、指紋認証を装備。電動バイクで指紋認証を採用すれば、3つのメリットがあることを示した。

1つ目のメリットは、カギを持ち歩かなくてもよいこと。家のカギ、オフィスのカギ、クルマのカギなど多くのカギを持ち歩いている人にとっては、電動バイクのカギが1つ増えるだけでちょっとしたストレスとなる。だが指紋認証であれば持ち歩くカギの数が増えないし、カギをカフェやバーに置き忘れて電動バイクに乗れない…などという悲劇もなくなる。

また、カギを無くしてしまうリスクもなくなる。Stark Driveが従来販売してきた電動バイクではカギは利用者に提供される2つだけ。万が一2つとも無くしてしまった場合には、Stark Driveでさえどうにもならないという。だが指紋認証を利用すれば、このような心配は無用だ。
バイク盗難のリスクも低減できる。指紋認証の装備された電動バイクは盗んだとしても、システムを起動できないためだ。バイク泥棒の間にこの情報が行き渡れば、車体の「Torque MAX」のロゴを見ただけで、バイク泥棒は盗みを諦める可能性が高まる。

指紋認証の利便性についてはAppleのiPhoneを使っていて実感したそうだ。だが実際に搭載してみると、携帯電話に搭載するよりも電動バイクに搭載した方が便利であると気付いたという。
「Torque MAX」にはその他、スマートフォンにワイヤレス充電する機能など、いくつかの最新技術が搭載される予定だ。また、Stark Driveの多くの他製品同様、折り畳み機構も付属している。

Stark Driveは「Torque MAX」の電動アシスト自転車バージョン「Torque」も開発している。こちらは指紋認証やワイヤレス充電など「Torque MAX」と同等の最新技術を装備しつつ、モーターを250W出力に交換したものだ。

海外の電動アシスト自転車バージョンと聞くと、「日本の公道を走行できるか?」という点が気になる。これについてStark Driveに確認したところ、「我々は日本の道路交通法の厳しさはよく知っており、完全に対応できる」と若干イラつきながらも回答してくれた。

回答してくれた方が名前を教えてくれなかったなど、気になる点も残るが、「Torque」については日本対応版の登場に期待してもよいかもしれない。

電動アシスト自転車バージョン「Torque」の価格は999ドルになる見込み。指紋認証技術の搭載された自転車がこの価格であれば、安いといえるのではないだろうか?

タイヤの太さなどが違うことがわかる