
ケーニグセグが「ジェスコ アブソリュート」を発表しました。

ケーニグセグ「ジェスコ アブソリュート」発表
ケーニグセグが昨年のジュネーブモーターショーで公開した「ジェスコ」の空力特性をさらに改善し、直線での速さに特化したマシン。ケーニセグは「ジェスコ」を、“ハイパーカーを上回る、世界初のメガカー”であると定義していましたが、「ジェスコ アブソリュート」は“絶対的メガカー”とでも呼べるマシンに仕上げられています。

参考画像:昨年公開された「ジェスコ」
搭載されたドライブトレインは「ジェスコ」と同じ。ガソリンであれば最高出力1,280hp、E85エタノールであれば最高出力1,600hpをたたき出す5.0L ツインターボV8エンジンと、隣り合うギアに20ミリセカンドで変速できる「光速トランスミッション(Light Speed Transmission:LST)」の組み合わせが採用されています。

最大トルクは1,500Nm

20ミリセカンドで変速できる「光速トランスミッション」
「ジェスコ」との違いは空力特性で、なんと0.278Cdを達成しています。また、「ジェスコ」の外観上の大きな特徴となっていたリアのウィングは取り外され、代わりにF-15戦闘機にインスパイアされた2本の垂直フィンが装備されました。このフィンは「ジェスコ アブソリュート」の空気抵抗係数を低減させつつ、高速走行中の車体の安定に貢献します。

空気抵抗係数0.278Cdを達成

F-15戦闘機にインスパイアされた2本の垂直フィンを装備
取り外されてしまったリアウィングは、最大で1,400kgものダウンフォースを生み出し、コーナリング性能を高めていました。でも、「ジェスコ アブソリュート」のダウンフォースは最大でも150kg。直線でのスピードを追求した設定で、コンピューター上での走行シミュレーションでは、信じられないほどの高速に達したのだとか。

シミュレーションでは信じられないほどの高速に到達
ケーニグセグは「ジェスコ」により、クルマによる300mp/h(483km/h)の壁を破り、「世界初の300mph(483km/h)カー」となることを目指していましたが、昨年の9月にブガッティ「シロン」によってこの記録が達成されてしまいました。Cd値を削り、リアウィングまで取り外した「ジェスコ アブソリュート」がブガッティ「シロン」による記録 時速304.773マイル(490.484キロ)を上回り、世界一速いクルマになれるのかに注目が集まります。

最高出力では「ジェスコ」は「シロン」を上回っています
あとは空力?
あとは空力?
「ジェスコ アブソリュート」の価格は不明ですが、昨年発表された「ジェスコ」の価格は300万ドル(約3億3,334万円)とされていました。