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アツアツのフライドポテトに、冷たいアイスをのせて - GIAPOの「HOT CHIPS ICE CREAM」

(C)Giapo

「HOT CHIPS ICE CREAM」は、ワッフルコーンの中に揚げたてのフライドポテトを入れ、アイスクリームを載せた商品。アフォガートのように、アツアツ(フライドポテト)と、ヒンヤリ(アイスクリーム)を同時に食べてその温度差を楽しむアイスデザートです。ニュージーランド オークランドのアイスクリームショップGiapoで開発されました。

アツアツのフライドポテトと、ひんやりアイスを一緒に楽しむ「HOT CHIPS ICE CREAM」
(C)Giapo

「HOT CHIPS ICE CREAM」が作られたのは、ちょっとした偶然からなのだそう。GiapoのシェフであるJaskaranさんが作ったワッフルコーンが、たまたまフライドポテトを箱入れする「ポテトスクープ」に似たものになったことで思い付いたものだそうです。

参考画像:フライドポテトを箱入れする「ポテトスクープ」

「HOT CHIPS ICE CREAM」のワッフルコーン
似てるといえば、似てる?
(C)Giapo

思い付いた時点ではワクワクしたのですが、でもその思い付きを商品化するのは、かなり大変だったみたい。例えば揚げたてのフライドポテトからは大量の水蒸気が出るので、そのままではポテトもワッフルも湿気でしんなりしてしまいます。これを解決するため、ワッフルにはドリルで水蒸気抜きの穴を開けるという、荒業が行われました。

プロ仕様ドリルを使用するそうです
(C)Giapo

フライドポテトにも問題が。一般的なレシピで調理したフライドポテトでは、載せたアイスクリームを支えきれず、アイスクリームが落ちてしまうのだとか。このため、ポテトは最初にオーブンで低温調理されて水分を飛ばされ、その後油で揚げられることになったそうです。

フライドポテト作りも大変!
(C)Giapo

こうして作られた「HOT CHIPS ICE CREAM」は、熱さと冷たさだけでなく、しょっぱさと甘さも同時に楽しめる、大人気メニューとなりました。

「チョコかけポテトチップス」や「柿の種チョコ」が好きな人なら、楽しめるのでは?
(C)Giapo

さて、Giapoとは、Giapo Grazioliさんとその奥さんAnnarosa Grazioliさんが経営するニュージーランドの人気アイスクリームショップです。店舗奥には研究開発キッチンがあり、そこではイタリアの伝統的なジェラートの本質は維持しつつ、新しい価値を付加した製品が開発され続けています。 

Giapoの研究開発キッチン
「昆布」という文字が気になります
(C)Giapo

この研究開発キッチンからは、今年は新作として「指にはめるアイスクリーム」が発表されました。過去にはダイオウイカをモチーフにしたアイスクリームを作ったことも。ちなみに、このダイオウイカアイスクリームも、開発には大変苦労したのだとか。

2018年の新作「指にはめるアイスクリーム」
(C)Giapo

GiapoさんとAnnarosaさん、そして研究開発キッチンのメンバーは、アイスクリームに単に新しいフレーバーを加えるだけでなく、顧客にまったく新しい体験を提供するアイスクリーム作りを目指しているそうです。アイスクリームにこれほどの情熱を傾けている人たちがいると知ると、ちょっと楽しくなりますね。

開発に苦労したというダイオウイカアイスクリーム
うん、これは大変そう
(C)Giapo

冬休みにニュージーランドに出かける方、ちょっと足をのばしてGiapoに出かけてみてはいかがでしょうか?日本は冬でも、ニュージーランドは12月から2月が夏。アイスクリームを食べるにはぴったりの季節です。

フレーバーも豊富に用意されています
(C)Giapo

店舗所在地は12 Gore St,Auckland 1010。営業時間は日曜~木曜までは12時15分から22時30分までで、金曜日と土曜日は12時15分から23時30分までとなっています。営業時間は変更になる可能性も。訪問前にはGiapoアイスクリームの公式Webサイトで最新の情報を確認してください。

(本稿内の画像は、GiapoのAnnarosaさんより提供していただいたものです)
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