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馬力だけじゃない、空力と塗装が大事なんだ - パガーニが「イモラ」をジュネーブモーターショーで公開

イタリアのパガーニが「イモラ」をジュネーブモーターショーで公開する。空力と軽量化にフォーカスしてデザインされたハイパーカー。


搭載されているエンジンはメルセデス・ベンツAMG製。最高出力827PS、最大トルク1,000Nmを発揮する6L V型12気筒が搭載されている。これにXtrac製7速AMTが組み合わされた。


だが前述の通り、「イモラ」の特徴はドライブトレインではなく、空力にある。パガーニの創業者であるオラチオ・パガーニ氏は、「イモラ」開発ではF1マシン並みの空力を目指したと説明する。その結果、優雅とは言えないデザインになってしまったが、ラップタイムの向上、ドライビングの容易さ、そして安全性の高さを実現したと述べている。


具体的には地上高を下げてダウンフォースを高めた。公道での路面状況は常に変化し、ちょっとしたことで数百kg分のダウンフォースを簡単に失ってしまう。「イモラ」の開発にあたってはこれを念頭におき、クルマの細部にわたるまで注意深くデザインされたという。


アクティブ・エアロダイナミクスも取り入れている。ボディ4か所に装備されたウイングレットは、ドライビング状況にあわせて瞬時に反応。制動時には空力ブレーキとしても機能する。


軽量化では新しいアプローチを採用。「Acquarello Light」と呼ばれる専用の塗装システムにより、塗装による重量を5kg減らすことに成功し、重量わずか1,246kgの実現に貢献した。この新しい塗装テクノロジーは、将来のパガーニのモデルでも活用されるという。


その他の仕様を見ておくと、ブレーキはBrembo製。フロント398x36mm、リア380mmのカーボンセラミックディスクが採用されており、キャリパーにはフロント6ピストン、リア4ピストンが装備されている。ホイールはフロント20インチ、リア21インチで、タイヤにはピレリ トロフェオが採用された。


価格は500万ユーロ(約5億9,500万円)から。ジュネーブモーターショーはスイス ジュネーヴで、2020年3月5日から開催される。
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