ドイツUnicatが新しいキャンピングカー「MD56c」を公開しました。オフロード4輪車（ATV）を積んで移動できるキャンピングカーです。
最大の特徴は大きなリアキャリア。前述のとおりここにはATVを載せられます。目的地に着いたらATVを降ろし、「MD56c」では入ることのできない細い山道などを走れます。このキャリアにはバイク2台やサイドカー付きバイクを積載することも。
「MD56c」の特徴はほかにもあります。燃料タンクの容量はなんと1,000Lで、満タンにすると3,300kmもノンストップで走行できてしまうのです。北海道から九州まで走り、その後東京まで行けるかな？という驚異的な航続距離を誇っています。
ところで「MD56c」にはなぜこのような大容量タンクが与えられたのでしょうか？
それは「MD56c」が、2週間オフグリッドで過ごしたい人向けのキャンピングカーだから。このことは前述の燃料タンク容量に加え、搭載されたバッテリー蓄電容量が住宅用よりも大きな24.6kWhであることからもうかがい知ることができます。さらに1,850W出力のソーラーパネル、ホンダ製の発電機（補助電源として使用）により、2週間程度は自宅にいるのと同じように家電を使用できます。
欧州では2～3週間の夏休みを取得することが多いのですが、それに対応したキャンピングカーといえるのかもしれません。新型コロナウイルスへの感染を避けるために、誰もいない土地で立て籠もることもできるかも？
車内にはキッチン、トイレ、シャワールーム、ベッドルーム完備。キッチンには2口のIH調理器、シンク、電子レンジ、食器洗浄機、冷凍庫付きの冷蔵庫があります。シンクで利用する水は600L貯蔵可能。また、多くの食器を収納できる引き出しも装備されています。
トイレはなんと水洗タイプ。110Lの水を洗浄用に保持できます。
ベッドは160x200cmというクイーンサイズ。ベッドルーム含め車内全体でエアコンを利用でき、暑い夏も寒い冬も快適に過ごせます。
燃料タンク、水タンクを一杯にした場合は1万9,800kgと20トン近い重さで、ペイロードは3,175kg。価格は138万9,000ユーロ（約1億6,200万円）となっています。なお、期間限定での販売だそうですので、欲しいかたはお早めに！