「FUBifixie」は、サイズ、機能性、格好良さを犠牲にせず、折り畳みを可能にした自転車。その名前の示す通り、フィクスト・ギア(フィクシー)だが、後輪ハブをフリーホイールタイプに替えて、シングルスピードバイクにすることもできる。
折り畳み自転車は便利ではあるが、「車輪が小さい」「折り畳み機構が不格好で重い」など、我慢を強いられる部分も多い。
「FUBifixie」は、折り畳みでありながら、通常の自転車と同じサイズ&走行性能を維持することにこだわった一台。例えばタイヤは700cサイズを装備。ライディングポジションも自然になるように設計されている。重量は、通常の自転車なみの11キロに抑えられた。
これらを実現したのが、「FUBifixie」独自の折り畳み機構。トップチューブとダウンチューブの間に取り付けられたポールを外すことで、ダウンチューブをヘッドチューブから簡単に取り外す仕組みだ。
トップチューブは、シートチューブとの接合部分を軸に可動する。これにより、自転車を前輪と後輪が隣り合う型に折り畳むことができる。
折り畳んだ状態では、両方のタイヤをころころと転がしながら、旅行用キャリーバッグのように運ぶことが可能だ。
(注:シングルスピードのときのみ可能
フィクシーでは不可)
「FUBifixie」には盗難されにくいというメリットも。折り畳んだ状態では、前後輪とフレームを一つのU字ロックでまとめ固定できるためだ。これにより、盗難リスクを低減できる。
「FUBifixie」は折り畳みだが、その部品の多くには一般的な自転車のものが採用されている。例えばフレームはCr-Mo 4130がベース。ブレーキはシマノ105。クランクはSRAM S100など。メンテナンスやカスタマイズも比較的容易だろう。
「FUBifixie」を製造するFUBifixieは2016年2月上旬にクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンをスタートさせる予定。