自転車用キャンピングカー「B-Turtle」

「B-Turtle」は、自転車用キャンピングカー。オーストリア ウィーンに本拠を置くGentleTentが開発した。

GentleTentによる自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
自転車用キャンピングカー「B-Turtle」

GentleTentは、同社独自の「エアフィルド」テクノロジーを使ったテントで知られる企業。このテクノロジーではポールを、空気を入れることで膨らむ「エアポール」で置き換え、軽量なテントを実現している。また、空気を入れるだけで支柱が立つので、テントの設営時間が大幅に短縮できるというメリットも。


「エアフィルド」テクノロジーを使った2~3人向けテントGentleTent「GT S」
参考画像:「エアフィルド」テクノロジーを使った2~3人向けテント「GT S」

「B-Turtle」は、この「エアーフィルドテクノロジー」を活用して開発された自転車用のキャンピングカー。自転車で牽引するトレーラーと、その上に設置されたテントで構成されている。重さは全体で約30キロと、長距離走行にもそれほど邪魔にはならない仕様だ。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
テント(画像上)と、自転車で牽引するトレーラー(画像下)で構成された商品

目的地についたらテントのエアポールに空気を注入して設営する。設営に必要な時間は10~20分以内。このわずかな時間で、大人二人が眠れる居住空間を作り出すことが可能だ。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
エアポールに空気を入れて設営

「B-Turtle」で注目すべきは地面から床までの高さ。地上73センチの位置に床があるので、地面のデコボコを気にせずに眠れる。冬場であれば、地面の冷たさを感じずに済むだろう。また、雨が降っているときなどには安心感が増すはずだ。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
虫やへびが怖い!という人にも

入口部分には、高さ200x幅130x奥行110センチのエクストラスペースが用意されている。このスペースは着替えのときなどに利用可能だ。「B-Turtle」では、床下のトレーラー部分をキャンプ用具入れなどとして利用できるが、ここにアクセスする際にも便利だろう。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
寝間着に着替えるのに便利な空間

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
トレーラーにもアクセスしやすい

ところで「B-Turtle」を利用するメリットとは何だろう?それは自転車でしか行けない場所で一夜を過ごす楽しみを味わえること。クルマが牽引するキャンピングカーでの立ち寄りが許可されておらず、歩いて行くにはちょっと遠い場所。「B-Turtle」があればそのような場所の夜空や夜明けを気軽に楽しめる。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
自転車でなければ行けない場所へ

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
これさえあえば、どこまででも行ける

内部は、同社の他製品に近い作り。換気などに使えるウィンドウなども付いている。また、ちょっとした小物を入れるのに便利なポケットも付属する。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
一般的なテントと、ほぼ同じです

トレーラー部分のサイズは長さ104x幅45x高さ26センチで、容量は約120リットル。テントはトレーラーの中に入っているのではなく、上に乗っている構造なので、トレーラー内部は移動中でも常にフル活用できる。

「B-Turtle」からはテント部分を取り外すこともできる。こうすると、一般的なサイクルトレーラーとして利用可能だ。キャンプにでないときには、買い物などで活用できる。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
IKEAとか、Costcoに行くときに便利?

GentleTentのオンラインショップで予約を受け付け中。価格は2,990ユーロ。日本への出荷の可否や配送料などをGentleTentに問い合わせているが、本稿掲載時までに回答を得ることはできなかった。GentleTentより連絡あり次第、本稿内でお知らせしたい。

自転車用キャンピングカー「B-Turtle」
これがあれば、どこへでも行けるかも?