米国で毎年9月に開催される「バーニング・マン」。これは、ネバダ州の砂漠に作られる架空の都市「Black Rock City」に見知らぬ人たちが集まり、1週間に渡って共同生活を営むというイベントです。電気、水道、ガスなどのインフラは一切なく、住居も提供されないので、参加者は生活に必要なものすべてを、自分で用意する必要があります。

2014年に開催された「バーニング・マン」の模様  (画像出典:Burningman 公式サイト)
2014年に開催された「バーニング・マン」の模様
(画像出典:Burningman 公式サイト)

その「バーニング・マン」2009年のイベントで人気になったのが、自転車で牽引するキャンピングカー「Bicycle Camper」。製作者の Paul Elkins 氏は、生活に必要な最低限のものは自転車で牽引できることを証明するため、「Bicycle Camper」でイベントに参加しました。

自転車で牽引するキャンピングカー「Bicycle Camper」
自転車で牽引するキャンピングカー「Bicycle Camper」

生活に最低限必要なものは
生活に最低限必要なものは

ほぼ備わっています
ほぼ備わっています

イベント参加時、「Bicycle Camper」には太陽光で調理が可能なソーラーオーブンが取り付けられていました(現在はガスコンロに置換済み)。ソーラー湯沸かし器も装備しており、調理やシャワーに必要なお湯を沸かすことも可能。キャンピングカーの外壁にはトイレ…というか、漏斗が取り付けられており、小用はここで足すことができます。でも、残念ながら大便器は取り付けることができなかったのだそう。ここが、自転車で牽引するキャンピングカーの限界なのかもしれません。

屋根上に設置されているのはソーラー発電機で、  その下に置かれているのはシャワーヘッド付きのソーラー湯沸かし器
屋根上に設置されているのはソーラー発電機で、
その下に置かれているのはシャワーヘッド付きのソーラー湯沸かし器

外壁に設置されたトイレ
外壁に設置されたトイレ

利用イメージ
利用イメージ

「Bicycle Camper」は快適装備も充実しています。車内に座るとき、床が開くようになっており、大柄な人であってもゆったりと腰かけられるようになっています。

床部分を開けると、ゆったり座れる設計
床部分を開けると、ゆったり座れる設計

そしてなんといっても素晴らしいのがベッド。キャンピングカーの設置場所は、基本的には屋外。なのに、外の景色が見れないなんてもったない!…ということで、「Bicycle Camper」にはプラスティック製のドームが取り付けられており、ここから頭を外に出し、夜空の星を眺めながら眠れるようになっています。ドームの下部分には吸気口が付いているので、眠っている間に酸素が不足することはありません。また、「Bicycle Camper」は、大人が眠るにはちょっと狭いのですが、このドームはベッドの長さ不足を補ってくれています。

星空を見上げながら眠れます
星空を見上げながら眠れます

内側から見たドーム  ベッドの長さ不足を補っています
内側から見たドーム
ベッドの長さ不足を補っています

「Bicycle Camper」の重量は45キロ。水や食料などを搭載すると、70キロ近くになってしまうそうですが、十分に自転車で牽引可能な重量となっています。

小さな自転車でも牽引可能
小さな自転車でも牽引可能