巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」

2012年に発表されたレーザー光線の特性を活かした自転車用ライト「Blaze」。その「Blaze」を販売するBlazeがberylと社名を変え、新商品「Laserlight Core」を発表しました。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
クルマによる自転車の巻き込み事故を減らすライト「Laserlight Core」

「Blaze」はクルマによる自転車の巻き込み事故を減らす目的で開発されたライト。レーザー光線を使い、自転車の5~6メートル前方に自転車のマークを描いて、クルマのドライバーに自転車の接近を知らせます。


巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
クルマのドライバーに、死角に自転車がいることを知らせます

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
ドライバーシートから見た「Laserlight Core」のレーザー描画
自転車は見えませんが、レーザー描画は見えています

自転車のライトはクルマのヘッドライトほどは明るくないので、街中では多くの光の中に埋もれてしまいがち。でも、「Blaze」であれば、拡散の少ないレーザー光線で存在を主張でき、安全を確保できる。これが「Blaze」のコンセプトです。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
レーザー光線なので、クルマのヘッドライトに負けません

「Blaze」はすでに欧米で利用者が増えており、ロンドンやニューヨーク、モントリオールなどでは、シェアサイクルに搭載されているのだとか。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
シェアサイクルでも活用されています

今回発表された「Laserlight Core」は前モデルに比べ、取り付けや取り外し、そして取り外し後の持ち歩きが簡単になりました。ハンドルバーに取り付けるマウントはシリコン製の巻き付けるタイプで、工具不要で装着できます。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
シリコン製の簡単装着マウント

マウントへのライト本体の装着もワンタッチ。「Laserlight Core」は、レーザーを使用しているので、扱いには注意が必要となります。もちろん、メーカーはさまざまな安全対策を凝らしてはいますが、それでも自転車の駐輪中に誰かが勝手に「Laserlight Core」のスイッチを入れ、その光源を覗き込む、といった事態は避けたいところ。それを避けるためにも、このワンタッチマウントはうれしい工夫です。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
ライトのマウントへの取り付けも簡単です

サイズは前モデル比で長さが約9ミリ、幅が約1ミリ、高さが約5.6ミリ小さくなり、自転車を降りて取り外したのち、持ち運ぶのが楽になりました。その他、点灯モードに「昼間点滅モード」が加わり、昼間走行の安全性も高めています。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
昼間ライトとしての機能も搭載

「Laserlight Core」は、レーザーで自転車の絵を描くだけでなく、一般の自転車ライトと同じ機能も持っています。そのライトの明るさは300ルーメンと、前モデルと同じスペックとされました。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
ライトの明るさは300ルーメン

一方で、ライトとレーザーを同時点灯した状態でのバッテリー持続時間は約1.5時間と、前モデルの2時間からは30分ほど短くなってしまいました。これは小型化による影響と考えられます。「Laserlight Core」の充電はmicroUSBケーブル経由。オフィスで仕事中に充電できるので、短くなってしまった分はそれで補えそうです。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」
オフィスで充電できます

berylは今回も、クラウドファンディングサイトKickstarterを活用して、「Laserlight Core」を販売しています。入手に必要な出資額は、現時点では69ドル。出荷は2018年12月に予定されています。

巻き込み事故を減らす自転車用ライト「Laserlight Core」