Audiはロサンゼルスモーターショー2018で「e-tron GTコンセプト」を公開した。4ドアクーペの電気自動車で、800V充電システムに対応する。

800ボルトで高速充電できる電気自動車 ― Audiの「 e-tron GT concept」

「800V充電システム」では、現在使用されているシステムと比べ、充電時間が大幅に短縮される。バッテリーを80%まで充電するのに必要な時間は約20分。このわずか20分の充電で、320キロ以上の走行が可能となる。もちろん、従来型の充電システムにも対応しているので、街中の充電ステーションも利用できる。


フル充電で走行できる距離は400キロ以上。この航続距離を支えるバッテリーはフロア下全体に設置されている。このデザインにより、クルマの重心はAudi R8に匹敵するほど低くなるという。この低い重心に4輪操舵システムを組み合わせることによって、優れたコーナリング性能と、スポーツカーを彷彿とさせる俊敏性が実現する。

800ボルトで高速充電できる電気自動車 ― Audiの「 e-tron GT concept」

前後に搭載されたモーターは、最大出力434kW(590hp)を発生。静止状態から時速100キロには約3.5秒で、200キロには12秒で到達するという。

800ボルトで高速充電できる電気自動車 ― Audiの「 e-tron GT concept」

エクステリアは、フラットでワイドなボディ、そして長いホイールベースといったグランツーリスモの特徴を備えたもの。リヤエンドまで流れるような弧を描くルーフラインは、Audi Sportbackのスタイルを反映している。

800ボルトで高速充電できる電気自動車 ― Audiの「 e-tron GT concept」

インテリアは上質な雰囲気を持ちつつも、高い実用性を提供。センターコンソール、トップセクションの大型タッチスクリーン、ドアレール及びコックピットのラインがドライバーを取り囲むように設置され、各種機能やインフォテインメントをはじめとする操作系は、人間工学的に最適化されている。

800ボルトで高速充電できる電気自動車 ― Audiの「 e-tron GT concept」

このコンセプトカーの量産モデルは、2020年後半に生産開始される予定。