トヨタ「カローラ」フルモデルチェンジ―海外モデルより135ミリ短い、国内専用設計で登場

トヨタ「カローラ」(セダン)「カローラツーリング」(ワゴン)がフルモデルチェンジを受け、9月17日に販売開始された。トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(Toyota New Global Architecture:TNGA)プラットフォームを活用しつつ、国内専用の設計としている。

トヨタ「カローラ」フルモデルチェンジ―海外モデルより135ミリ短い、国内専用設計で登場
「カローラ」(セダン)「カローラツーリング」(ワゴン)フルモデルチェンジ
(画像は「カローラ」(セダン))

■日本専用設計
グローバルモデルとデザインコンセプトは統一しつつ、日本の道路環境での使い勝手の良い日本専用ボディが開発された。


具体的には、グローバルモデルと比較してカローラでは全長は-135ミリ、全幅は-35ミリ、ホイールベースは-60ミリとされている。カローラツーリングでは全長は-155ミリ、全幅は-45ミリ、ホイールベースは-60ミリとされた。

トヨタ「カローラ」フルモデルチェンジ―海外モデルより135ミリ短い、国内専用設計で登場

これにより、カローラでは全幅が従来型+50ミリに抑えられた。さらにドアミラーの取り付け位置を工夫することで、ミラー格納時の車幅を従来モデルと同等とし、狭い駐車場や路地にも対応可能としている。またドアの開口角度を工夫するなどして、ドア開け幅は従来型と同等を確保した。

トヨタ「カローラ」フルモデルチェンジ―海外モデルより135ミリ短い、国内専用設計で登場
ミラー格納時の車幅を従来モデルと同等に

また、カローラでの最小回転半径は従来型と同等の5.0mを実現した(G-Xグレード15インチタイヤ装着車)。

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最小回転半径
カローラ HYBRID G-X(2WD)、15インチタイヤ装着車

■エクステリア
エクステリアは前後のホイールフレアが張り出したダイナミックな造形でワイドなスタンスを強調した。フロントは大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一し、力強くスポーティなデザインを表現している。

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フロントは大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一

ヘッドライトはラウンドを強めた一文字形状とすることで、スポーティでワイドな顔つきとした。

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スポーティでワイドな顔つき

リヤでは、カローラは水平基調のコンビネーションランプとしてワイド感を強調している。カローラ ツーリングでは、樹脂バックドアを採用することで、立体的な造形を実現した。

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リヤコンビネーションランプ (カローラ)

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リヤコンビネーションランプ (カローラ ツーリング)

外板色では、W×Bグレードで「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」を新規設定。全3色のラインナップとした。S、G-Xグレードでは新規開発の「セレスタイトグレーメタリック」を加えた全7色としている

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W×Bグレードの新色「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」

■インテリア
内装では、インストルメントパネルを薄型・ワイド化することで開放感を演出。部品の合わせや形状・質感の統一感にこだわり、上質感を表現した。

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薄型・ワイド化することで開放感を演出したインストルメントパネル

フロントシートでは、スポーティシート(W×Bに標準)を採用し、座り心地向上と後席のニースペースを確保した。カローラのW×Bグレードのリヤシートには、トランクスルーが可能な6:4分割可倒式を新規採用し、使い勝手の良さを実現している。

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W×Bに標準のスポーティシート
(合皮皮革+レザテック)

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6:4分割可倒式リヤシート(カローラ)

カローラ ツーリングでは、リバーシブルデッキボードを設定し、荷室床面の高さを2段階に調節可能とした。上段にセットし、後席を倒せば長い荷物の積載に便利なフラットなスペースが生まれ、下段にセットすれば、背の高い荷物の積載が可能となる(1部グレード除く)。また、デッキボードの裏面は樹脂製とし、タフユースに対応した。

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リバーシブルデッキボード(カローラ ツーリング)

内装色では、カローラ、カローラ ツーリングのW×Bグレードにブラックとホワイトの2色、S、G-Xグレードにはブラックを設定した。

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W×Bグレード 内装色ブラック、シート色ホワイト

■パワートレーン&足回り
パワートレーンはハイブリッドシステムTHS II、NAガソリンエンジン2ZR-FAE、直噴ターボエンジン8NR-FTSの3種類を用意。このうちハイブリッドシステムとNAガソリンエンジンでは排気量を1.5Lから1.8Lに変更して加速感を高めた。

ハイブリッドシステムではE-Four(電気式4WDシステム)を設定。雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WDに切り替えが可能となり、走行安定性に貢献する。

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ハイブリッドシステム

直噴ターボエンジンの排気量は1.2L。6速マニュアル(i-MT)と組み合わされている。

ドライバーの運転中の目線の動きや旋回時の姿勢などを解析し、サスペンションを最適化することで、運転のしやすさをさらに追求している。サスペンションはフロントはマクファーソンストラット式を採用し、旋回時の安心感・安定性を高めた。リヤはダブルウィッシュボーン式を採用し、路面をつかむような安定した走りを実現している。

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マクファーソンストラット式フロントサスペンション

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ダブルウィッシュボーン式リアサスペンション

■コネクティッドサービス
ディスプレイオーディオ(DA)を全車に標準装備。スマートフォンとの連携が可能となり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作可能となった。

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ディスプレイオーディオ(9インチ)

SmartDeviceLinkでは、スマートフォンをBluetoothやUSBケーブルで接続することで、TCスマホナビやLINEカーナビなどのナビアプリのほか、音楽・ラジオアプリなどをDA上で利用できる。また、音声認識で目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生などが可能となる。

Apple CarPlay/Android Autoでは、スマートフォンをUSBケーブルで接続することで、マップ、電話、メッセージ、音楽アプリをDA上で利用できる。

カローラ、カローラツーリングのメーカー希望小売価格は次の通り。

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