キャンピングカー「マルコポーロ」

キャンプ好きな高校時代の恩師が授業中に、「キャンプは不便を楽しむものだ」と語ってくれたことがあります。「不便な生活を2~3日続けて日常生活に戻ると、電気や水道のありがたさが分かるのも良い」とも。

あのときの恩師が見たらどう言うかな?と思えるキャンピングカーが「Marco Polo(マルコポーロ)」。メルセデス・ベンツによる「Vクラス」ベースのキャンピングカーで、2020年モデルでは「MBUX」と「MBAC」が装備され、キャンプでの不便を軽減しています。


メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
「MBUX」と「MBAC」で、不便の少ないオートキャンプを実現

「MBUX」は同社による対話型インフォテインメントシステム。ラジオやシートヒーター、照明などを音声でコントロール可能としています。その特徴は自然言語を認識可能な点で、例えば車内の気温を下げたいときには「温度24度」と明確に言わなくても「暑い」と言えば理解して、エアコンの設定温度を自動調節してくれます。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
「ハイ、メルセデス!」

「MBUX」はクルマでの“移動”を快適にしてくれる装備。当然、キャンピングカーでの“生活”も快適にしてくれます。移動手段としてのクルマに乗っている時間よりも、“生活”手段としてのキャンピングカーに乗っている時間は長いので、わずかの快適性アップでも、トータルでは大きな違いがでます。

「MBUX」以上に大きな違いを生み出すのが「MBAC」。これはキャンピングカーの車内を“スマートホーム”化する機能で、利用すれば車内の各種装備をスマートフォンでコントロール可能に。すでに自宅をスマートホーム化している人が「マルコポーロ」でキャンプに出れば、自宅にいるのと同じレベルのくつろぎ体験を、キャンプ地でも味わえるようになります。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
「MBAC」のヒーターコントロール画面
気温設定はもちろん、タイマー設定やおやすみモードも用意されています

具体的には照明、オーディオスステム、ヒーター、冷蔵庫、ポップアップルーフのコントロールが可能に。また、タンク内の水や補助バッテリーの残量なども確認可能となります。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
ポップアップルーフもスマートフォン操作で開閉可能に

スマートフォンと「MBAC」はBluetoothで接続されます。このため、車外からでも操作が可能。クルマの外で焚火をなどをしているとき、そろそろ寒くなってきたなと感じたら「MBAC」を使って車内のヒーターをオンに。車内に入ったらすでに温まっている、といった使い方ができます。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
車外から、車内の装備をコントロールできます

「マルコポーロ」でキャンプに出掛ければ、ホテルが無い場所でも、ホテルや自宅と同じ用に快適に過ごせそうです。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
ホテルが無い場所に宿泊していても

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
快適な滞在が可能に

でもこれって、キャンピングカーとして正しい進化なのかな?という疑問もわきますよね。自動運転が運転の楽しみを奪ってしまいそうなのと同じように、「MBAC」がキャンプの楽しさを奪ってしまわないか、不安になります。

メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」
移動するホテルと考えれば、これはこれであり?

「MBUX」と「MBAC」が装備された「マルコポーロ」の2020年モデルは、ドイツで1月11日から開催されるCMT 2020でお披露目されます。