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バッテリーを“充電”するのではなく“交換”して走る電気自動車 ― SEATのコンセプトカー「Minimo」は、バイクとクルマのいいとこ取り


スペインに本拠を置く自動車会社SEAT(セアト)はMobile World Congress 2019で、マイクロモビリティのコンセプトカー「Minimo」を公開した。

SEATによるマイクロモビリティ「Minimo」

その最大の特徴はバッテリーを充電するのではなく、交換して走るシステム。利用者はバッテリーレベルが低下したら交換ステーションに行き、フル充電されたバッテリーと交換して走行を続ける。

バッテリーを充電するのではなく、交換して走る

バッテリーは車両の床下に設置されており、誰でも簡単にわずか数秒で交換可能だ。バッテリー交換ステーションが街中に整備される必要があるが、実現すれば電気自動車のユーザーは充電が終わるまで待つ必要はもうなくなる。

全長2.5メートルで幅1.24メートルと、750CCクラスのバイクより少し大きいサイズ。これによりバイク同様、都市部の渋滞緩和を低減できるだけでなく、駐車場が無いという問題の解決策にもなりうる。ヘッドライトもバイク同様に単眼とされた。

バイクのような単眼ヘッドライト

車内のシートに座れば、そこはクルマのように風雨からは保護された空間。運転席はSUV風に着座位置が高く、一般的なクルマの間に挟まれても怖いと感じることはないという。後部座席も用意されており、運転席と合わせ2名が乗員可能だ。

着座位置の高い運転席

ドアは左右非対称。運転席用のドアには狭いスペースでも開くよう「シザードア」が採用された。乗客用ドアはより広く開くタイプで、後部座席からの乗り降りを楽にしている。

「シザードア」採用

広く開く後部座席用ドア

5G回線に対応。SEATは将来的には、「Minimo」と他のクルマや都市インフラとの通信を可能にしたいとしている。

「Minimo」はジュネーブ国際モーターショーにも出展される予定。
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