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水素自転車「Alpha」の航続距離が150キロを達成! その秘密は?


フランスのスタートアップ企業Pragma Industriesが水素自転車「Alpha」を販売開始したと話題になったのは昨年2月のことでした。そのPragma Industriesが「Alpha」のニューバージョンを発表。航続距離を150キロに伸ばし、水素自転車の普及をより現実的なものにしています。

「Alpha」の航続距離が150キロに

「Alpha」は水素を圧縮して収納するタンクを装備しているのが特徴。このタンク内の水素と大気中の酸素で発電してリチウムイオンバッテリーを充電し、モーターを作動させて自転車の走行をアシストします。

前バージョンでは、タンクは200バールまでの水素充填圧力に対応。2Lのタンク一杯の水素で約100キロの走行が可能でした。一方、新バージョンでは炭素繊維で強化したコンポジット構造のタンクを搭載。このタンクは300バールまでに対応しており、より多くの水素を充填可能となりました。これが航続距離150キロを実現した秘密なのだとか。

水素を300バールまで圧縮して収納することで
150キロの走行が可能に

「Alpha」は水素切れを起こした場合でも、わずか2分の水素チャージですぐに走行可能になります。これはバッテリー切れが発生した場合、充電に数時間かかってしまう一般的な電動アシストに比べて大きなメリットとなっています。

水素チャージはわずか2分!

でも、水素ステーションの数が現時点では少ないのも現実。その点、新バージョンでは以前よりもより長距離の走行が可能なため、水素ステーションまでの移動がより楽になると見込まれています。ちなみに「Alpha」用の水素ステーションでは、1日に最大で35台の「Alpha」に水素を供給できるのだとか。

これが「Alpha」用の水素ステーションです

価格は前バージョンで日本円で約99万円とかなり高額でした。新バージョンの価格は現時点では不明。でも昨年の発売時点でPragma Industriesは、水素自転車の普及に向けて価格を日本円で47万円程度まで下げて行きたいと語っていました。発売から1年でこの金額は難しそうですが、99万円よりは下がっていることを期待したいですね。

水素ステーションの数が増えれば
「Alpha」でロングツーリングも可能に
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