欧米では自動車の利用をやめ、公共交通機関での通勤に切り替える人が増えている。そこで発生するのが、電車の駅やバス停などから最終目的地までの「ラストマイル」問題。日本とは違い、駅やバス停が街のはずれにあることも多い欧米では、これは大きな問題になる。
オランダに本拠をおく Trikelet は、折り畳み式の電動スクーター「Trikelet」を開発している。同社は、「Trikelet」は世界最小の電動スクーターであり、「ラストマイル」問題を解決する切り札となると主張している。
Trikelet によれば、電動スクーター「Trikelet」の折り畳み時のサイズは57x29x32センチで、重量は約12キロ。確かに、小型軽量と言えるだろう。だが、この小型のボディーでおよそ15キロまでの移動が可能だ。最高速度は20キロに達するという。
「Trikelet」の特徴は、折り畳みが容易であること。目的地に到着後、わずか数秒でコンパクトに折り畳むことができる。折り畳み時の形状は、「Trikelet」を持ち運びしやすい「キャリーバッグ」タイプと、最も小さな「ボックス」タイプから選択可能だ。
左:走行時の形状 中央:「キャリーバック」形状 右:「ボックス」形状
「ボックス」タイプに折り畳めば、自動車のトランクに簡単に格納できるだけでなく、電車の棚に乗せることも可能だ。
「Trikelet」は現在開発中の製品。このため価格は未定だが、Trikelet は1,400ドルから2,000ドルの間になるとしている。