モーガンスリーホイラーのレプリカ版自転車「PICAR」
モーガンスリーホイラーのレプリカ版自転車「PICAR」

英国モーガンの「スリーホイーラー」は、(ある種の人にとっては)とても魅力的な乗り物。第二次世界大戦以前のデザインを持つロードスターを、21世紀に新車として購入できるのだ。だがその価格は4万7,000ドル。日本の正規代理店での販売価格は514万円程度であり、おいそれと手を出せる代物ではない。

英国モーガンの「スリーホイーラー」
英国モーガンの「スリーホイーラー」

ベラルーシに本拠を置くEkomobilは、「スリーホイラー」のレプリカ版自転車「PICAR」を販売している。これは、モーガンスリーホイラーのルックスを持つ乗り物を手元に置いておきたいが、そのお金がないという人にぴったりの、電動アシスト機能付きリカンベント・トライクだ。

「スリーホイラー」のレプリカ版自転車「PICAR」
「スリーホイラー」のレプリカ版自転車「PICAR」

英国モーガンの「スリーホイーラー」と言えば、そのフロントエンドに設置されたむき出しのV型2気筒エンジンが最大の特徴。レプリカ版の「PICAR」にも、それらしき形状にデザインされたオブジェ(?)が取り付けられ、「スリーホイーラー」気分を盛り上げている。

モーガン「スリーホイーラー」のV型2気筒エンジン  なにもかもむき出しの空冷式だ
モーガン「スリーホイーラー」のV型2気筒エンジン
なにもかもむき出しの空冷式だ

Ekomobilの「PICAR」  V型2気筒エンジンらしき形状のオブジェがフロントエンドに
Ekomobilの「PICAR」
V型2気筒エンジンらしき形状のオブジェがフロントエンドに

その他、ボンネットやヘッドライトの形状、サスペンション、エキゾーストパイプなども、かなりのレベルで忠実に再現されており、レトロ趣味を持つ人をそれなりに満足させてくれるだろう。

「スリーホイーラー」リアビュー
「スリーホイーラー」リアビュー

「PICAR」リアビュー
「PICAR」リアビュー

残念ながらインテリアの再現性は低い。「スリーホイーラー」というより、遊園地の子ども用自動車を想起させるレベルの内装だ。特に、地面が見えてしまっているところに哀しさを感じてしまう。「PICAR」は自転車なので仕方のないことではあるのだが。

「PICAR」の内装  こうしてみると、確かに自転車だ
「PICAR」の内装
こうしてみると、確かに自転車だ

足つき性は高い(?)
足つき性は高い(?)

「PICAR」のサイズは全長2.5メートルで重さは約60キロ。シートは搭乗者に合わせて位置調整が可能で、身長130センチから185センチの人まで搭乗可能だ。自分の足でペダルを漕いで前進する場合、漕いだ力はShimano Nexus3段変速機を経由して後輪に伝えられ、後輪駆動で前進する。

「PICAR」は、オープンスポーツカーらしく、後輪駆動だ
「PICAR」は、オープンスポーツカーらしく、後輪駆動だ

モーターを使って走行する場合、最高速度時速40キロで走行可能だ。航続可能距離は30から40キロ程度となっている。残念ながら日本では電動アシスト自転車として認められない仕様。日本で公道を走行するには、電動バイクとしてナンバーを取得するなどの措置が必要となる。モーターを取り外して走行するという手もあるが、60キロのボディをアシスト無しで走らせるのは困難かもしれない。

このデザインなら、ナンバーを付けても違和感はなさそうだ
このデザインなら、ナンバーを付けても違和感はなさそうだ

だが、モーガンの「スリーホイーラー」は、実用性よりも趣味性の高い乗り物。そのレプリカとなれば、実用性をうんぬんしても始まらない。これはいわゆる、「妻に殴られても欲しい乗り物」。購入希望者は、あらゆる困難と様々な痛みを覚悟して臨むべきだ。それに、「PICAR」の価格は2,800ドルからと「スリーホイーラー」の10分の1以下。もしかしたら、殴られるのではなく、つねられる程度でおさまるかもしれない。

家族から白い目で見られるのは覚悟の上で!
家族から白い目で見られるのは覚悟の上で!