
「Kurage Life」は、2009年から公開されていた「ジュウェリーコーナー 海の宝石 -クラゲ- 」をリニューアルしたもの。展示スペース面積が約2倍に拡張されただけでなく、最新のデジタル映像技術によってクラゲの生態を再現する“体験型施設”へと進化した。

「Kurage Life」は、「生体展示ゾーン1」「生体展示ゾーン2」「映像水槽ゾーン(体験エリア)」から構成されている。それぞれの概要は次の通りだ。
■生体展示ゾーン1:クラゲを観察
大小9つの水槽で9種類のクラゲを観察できる。観察できるクラゲは、「ギヤマンクラゲ」「コブエイレネクラゲ」「ヒトモシクラゲ」「アマクサクラゲ」「スナイロクラゲ」「タコクラゲ」「ミズクラゲ」「アメリカヤナギクラゲ」「アカクラゲ」の9種類。

9種類のクラゲを観察できる生体展示ゾーン
■生体展示ゾーン2:クラゲを解説
あまり知られていないクラゲの一生を、生体を観察しながら学べる。

■映像水槽ゾーン:クラゲを体験
クラゲになった気分を味わいながら、クラゲの世界を学べるゾーン。「観察エリア」「インタラクションエリア」「クラゲベンチ」で構成されている。
◆観察エリア
クラゲの幼生が成長・変態していく様子を映像で観察できる体験型エリア。参加者が手押しポンプを押して、映像上の泡を膨らませることで幼生が出現する。幼生はクラゲに成長すると、「インタラクションエリア」に飛び出していく。

◆インタラクションエリア
「Kurage Life」のメインとなるエリア。「観察エリア」から飛び込んできたクラゲの生活がホログラフィック映像で再現される。クラゲはカワハギやアカウミガメに食べられてしまったり、雨が降ることで海の底に沈んでいったり、などの様々な動きを見せる。来場者は海中でのクラゲの様子を見ながら、リアルタイムでクラゲの生活を見ているような感覚を味わったり、ときには自分がクラゲになった気分を楽しんだりできる。


◆クラゲベンチ
手をかざすと、手のひらにクラゲが現れる仕組みのベンチ。

今回新設された設備は、子どもたちがクラゲの生態を楽しく学ぶためのものが中心。とはいうものの、9種類のクラゲが観察できる「生体展示ゾーン1」であれば、大人でも十分に楽しめるだろう。
クラゲには不思議な癒し効果があり、なぜかいつまででも見ていられるものだ。洗濯機の中でぐるぐるまわる洗濯物と同じくらい、見ていて飽きない。仕事で疲れた週末に鴨川までクラゲを眺めに行くのも、悪くないかもしれない。

