「BM650」のベースとなったのはホンダのオフロードバイクXR650L。これにホンダのオフロード用バギーATC250Rのフロントホイールと、ヤマハのミニダートバイクBM200のリアホイールなどが装着された。
このオリジナルホイールの代わりに
この23インチホイールなどが装着された
タイヤは前後とも小径ファットタイプ。これにより、オフロードであっても安定かつパワフルな走りが可能になったとClassified Motoは主張している。
フロントエンドはヤマハWR250Rのもので、フロントブレーキはホンダXL600Rのもの。また、タンクはホンダCM185Tのものだ。エアインテークやエキゾースト、それにトリプルツリーやシートなどにはClassified Motoによるカスタムパーツが使用されている。
6台のマシンからパーツを取り、1台にまとめあげられた「BM650」。こう聞くと安全面で不安を感じる人もいるだろう。だがClassified Motoは、高速道路や市街地、そしてカリフォルニア ピズモビーチの砂丘などでテスト走行を実施。オン、オフどちらであっても、安全かつアグレッシブに走行できることを確認したそうだ。米国の法律上は完全に合法で、どこの州であっても公道を走行できるという。
ベースがオフロードバイクだったとはいえ、そのフレームにバギーのタイヤを取り付けるという発想はユニーク。「BM650」の写真を眺めていると、ベースになったXR650Lの姿が浮かぶ。だが視線をホイールに落とすと、そこにはミニバギーの姿も見える。もしバイクに心があれば、本郷猛や本郷毅や一文字隼人たちのように、「オレは、改造された!」と感じてしまうかもしれない。
いやもちろん、カスタムというのはそもそも改造のことではある。だがそれにしてもこの改造は、“人間にバッタの能力を持たせる”レベルのものではないだろうか?
価格は3万3,000ドルから。ローカルビルダーなので、海外への輸出などは考えていないということだった。