雨の日の自転車通勤、滑りますよね。筆者は雨の日に溜池交差点の真ん中でタイヤを滑らせ、派手にすっころんだことがあります。交通量が少なかったため大きな事故には至りませんでしたが、道路で胸を打ったため1分近く呼吸ができなくなり、死ぬか?と思いました。

そんな風に雨で道路が滑りやすくなりがちな梅雨の時期にぴったりかもしれないのが「DOUBLE(ダブル)」。前後輪駆動の自転車です。



前後輪駆動を支えているのは、ハンドル下に取り付けられた「等速ジョイント」や「ダブルギア」などの専用パーツからなる2WD機構。この機構が、後輪が1回転したときに前輪も1回転させる“回転同期”を実現。前後どちらかのタイヤがスリップした場合でも、もう1つのタイヤでの安定した走行を可能にしています。


2WDとなったことで、悪路での走行性はぐっと高まったのだそう。また、漕ぎ出し時の感覚が、通常の自転車よりも軽快になるというメリットもあるそうです。


実際に乗って、2WD走行を体感したいという方は、東京ではサイクリングショップ ツバサさんや、ハックルベリーさん、MFD東京さんで実物を見ることができるそうです(2016年5月現在)。その他の販売店については、販売元であるダブルのWebサイトを参照してください。


この手の新しい機構を備えた自転車は、海外でデザインされたものがほとんど。でも「DOUBLE」は日本独自の企画・開発だそう。日本にもこんな攻めている自転車があったのか!と知ると、それだけでも、少しわくわくしますね。


価格はオープンプライスですが、実売価格は26インチモデルが8万円前後、27.5インチモデルが8万5,000円前後で、29インチモデルが9万円程度なのだとか(価格はいずれも、消費税別)。これだけの機構を備えた自転車にしては控えめな設定となっています。なお、価格は販売店によって異なることがあります。


東京の梅雨入りは6月4日頃と見込まれています。買うなら、それより前が良いかもしれません。筆者は残念ながら「DOUBLE」を買う金銭的余裕がいまはないので、とりあえず愛車のタイヤを新品に交換しておこうかと思っています。タイヤにしても「DOUBLE」にしてもそれほど安いものではないのですが、交差点で滑って息ができなくなる恐怖と比較すれば、なんてことないよ…と、思います。