2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」

「Oh!Bike」は、2WDの電動アシスト自転車。スペインバルセロナに本拠を置くOh!Bikeが開発した。バルセロナの交通渋滞を緩和することを目指している。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
バルセロナの交通渋滞解消を目指す「Oh!Bike」

ハブモーターを搭載した電動アシスト自転車。ハブモーターを採用しているタイプの電動アシストでは、後輪にモーターを装着するケースが多い。バッテリーや回生ブレーキも搭載したオールインワンタイプのハブモーターをリアに取り付けることで、メーカーは自転車のディメンションはそのままに、簡単に電動アシスト化できるからだ。

ただしこの方法を採用すると、リアに重さが集中しすぎるため、上り坂などでは挙動が不安定になることも。

「Oh!Bike」はハブモーターを前輪に装着。バッテリーを中央下部に配置することで、ハブモーター装着車でありながら、かなり理想に近い車体の重量バランスを実現している。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
前輪ハブモーターと、中央下部に設置されたバッテリーで
理想に近い車体の重量バランスを実現

クランクにはペダルセンサーを装備。走行速度と利用者のペダルパワーを検出し、そのデータに基づいてモーターによるアシストパワーを決定している。この機構は日本の電動アシスト自転車に近いもの。日本の道路交通法に合わせて仕様を変更するのは、それほど難しくないかもしれない。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
ペダルセンサーを装備
ハブモーター採用車には珍しい仕様

これらのシステムにより、「Oh!Bike」は前輪のモーターパワーと後輪のヒューマンパワーをうまくバランスさせ、前後輪駆動(2WD)で安定して坂を上れる一台に仕上げられた。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
前後輪駆動で坂道を安定してのぼれる

それでものぼるのが困難な急な坂では、ブーストボタンを押してモーターのパワーを最大限に引き出すことも。通常よりも40%アップしたパワーで、楽に坂を上れるという。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
日本では、ダメなやつです…。

車体の重量バランスの良さは、登坂時にメリットとなるだけでなく、利用者が自転車を担いで移動する際にもプラスとなる。後輪にハブモーターが取り付けられた自転車は持ち上げるのが困難なことが多いが、「Oh!Bike」であれば比較的容易だ。15.8キロと軽量な車重も、自転車を担いで階段を上る利用者を手助けしてくれる。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
バランスが良いので、担いでのぼったり

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
下りたりが楽

バッテリーは欧州の電動アシスト自転車には珍しく、取り外しが可能なもの。駐輪場が外にある場合にはバッテリーだけ取り外し、オフィスや自宅に持ち込んで充電可能だ。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
バッテリーは取り外しが可能

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
室内に持ち込んで充電できる

室内保管する人向けに、ハンドルを90度倒せる機能なども付属している。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
狭い場所にも収納できる

Oh!Bikeは現在、「Oh!Bike」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施している。本稿執筆時点では1,800ユーロの出資で「Oh!Bike」を1台入手可能になっている。

「Oh!Bike」は、このままの仕様では、日本の公道を走行することはできない。また、Kickstarterキャンペーンでの配送対象は欧州のみで、日本への出荷は予定されていない。

2WDの電動アシスト自転車「Oh!Bike」
日本販売には、バッテリー対応や充電器変更など
様々なハードルがあるようです