Curtissによる電動バイク「Hades」

昨年8月、V8エンジンではなく「V8バッテリーアーキテクチャ」を持つ電動バイク「Hera」が発表され話題になりました。その「Hera」を発表したCurtiss Motorcyclesがまた、新たな電動バイク2台を発表しています。

Curtissによる電動バイク「Hades」
「Hera」を発表したCurtiss Motorcyclesによる電動バイク「Hades」

「Hera」についてちょっとだけ復習しておくと、これは米国の航空に関するパイオニアグレン カーチス氏によるCurtiss V-8にインスパイヤされた電動バイク。Curtiss V-8はその名称が示している通り、4,000cc V8エンジンを搭載したバイクで、グレン カーチス氏はこのマシンで1907年1月23日に時速219.45キロを記録し、「地上最速の男」という称号を手にしました。


グレン カーチス氏によるCurtiss V-8
参考画像:グレン カーチス氏によるCurtiss V-8

「Hera」はCurtiss V8に敬意を表し、V8ガソリンエンジンの代わりにリチウムイオンバッテリーによる8つの“シリンダー”を備えたマシン。本家であるCurtiss V-8よりも高速走行が可能としています。

V8バッテリーアーキテクチャを持つ電動バイク「Hera」
「V8バッテリーアーキテクチャ」を持つ電動バイク「Hera」

そんなCurtiss Motorcyclesが今回発表したのは「Hades」は、同社曰く“ミニマルなデザインを追求”した電動バイク。でも多くの人がリボルバーをモチーフにしたのでは?と指摘しています。

Curtissによる電動バイク「Hades」
リボルバーをモチーフにしたように見える「Hades」

フレーム下には巨大なバッテリーケースが装着されています。このケースの形状はどう見ても弾丸にしか見えません。

Curtissによる電動バイク「Hades」
弾丸型バッテリーケース装備

弾丸(?)の後ろには弾倉を思わせるデザインが配されました。その直上にあるシートは、撃鉄を思わせる形状とされています。ステーの後ろにはトリガーガードのような穴が。考えすぎと言われればそうなのかもしれませんが、いずれにせよ、男性が好みそうなデザインではあります。

Curtissによる電動バイク「Hades」
男性好みのデザイン

Curtiss Motorcyclesは「Hades」のスペックを公表しています。弾丸型のバッテリーは16.8kWh。このバッテリーから給電を受けるモーターは最高出力217hp、最大トルク200Nmを発揮します。これだけのハイパワーにしてはシートが頼りなさげではありますが、きっと製品版ではもう少し違った形状になるのでしょう。

Curtissによる電動バイク「Hades」

「Hades」は2020年に生産開始される予定。価格は7万5,000ドルです。

Curtiss Motorcyclesは7月25日に、もう一台の電動バイク「Zeus」の受注を開始します。

Curtissによる電動バイク「Hades」
Curtiss Motorcyclesによるもう一台の電動バイク「Zeus」

こちらは「Hera」同様、V8アーキテクチャを持つ一台。ベースはやはりCurtiss V-8なのでしょうが、それにしても「なぜこうなった?」感が強いデザインとなっています。

Curtissによる電動バイク「Hades」
V8アーキテクチャ採用

「Zeus」の生産開始も2020年の予定。価格は7万5,000ドルです。

Curtissによる電動バイク「Hades」
これが本当に街を走るのか?