SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始

米国Arcimotoは、同社による「楽しい多目的車(Fun Utility Vehicle:FUV)」シリーズの出荷をついに開始した。

SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始
Arcimotoが「FUV」シリーズの出荷を開始

Arcimotoの製品は、「地球温暖化と、食料品の買い物に対応する」というキャッチフレーズを持つ2人乗りの3輪電動ビークル。環境を守るためにクルマを手放したいと考える人に、新しい選択肢を与える。


SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始
2人乗りなので子どもの送り迎えもできる

同様の電動ビークルはすでにいくつも販売されているが、ArcimotoのFUVはそれらよりも航続距離が長く、スピードも速いのが特徴。1回の充電で走行できる距離は約165キロ、最高速度は時速120キロに設定されている。普通のクルマから乗り換えた人も、あまりストレスを感じずにすむだろう。

SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始
旅行には厳しいが、日常使いには十分な仕様

また、ボディが小さく、搭乗者を風から保護する仕組みもあまりない。このため、時速120キロであってもそれ以上のスピード感を楽しめるのも、ArcimotoのFUVの特徴となっている。フルクローズするドアも取り付けられていないので、バイクで走行しているような爽快感も味わえるだろう。

SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始
バイクのような爽快感

一方で、シートヒーター、グリップヒーター、カップフォルダーが装備される。また、取り外し可能なハーフドアやロックできるリアストレージも装備されており、クルマから乗り換えた人に我慢を強いることはない。

SUVではなくFUV - Arcimotoによる3輪電動ビークル、ついに(やっと?)出荷開始
ハーフドア装着時

米国での販売価格は1万9,900ドル(約215万円)。すでに4,128人が予約を入れている(2019年6月30日時点)が、今回の出荷では米国カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の予約者に対してFUVが届けられる。Arcimotoは来年6月末までにはすべての予約者にFUVを届けたいとしている。

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米国の道をFUVが走る日がついに来た!