ハブレスホイールと、航空機用エンジンを採用したカスタムバイク ― Tarso Marques氏による「TMC Dumont」

「TMC Dumont」は、36インチのハブレスホイールと、航空機用エンジンを採用したカスタムバイク。元F1レースドライバーであり、カスタムバイクビルダーであるTarso Marques（タルソ・マルケス）氏によってデザインされ、ビルドされた。


「TMC Dumont（デュモン）」という名前は、アルベルト・サントス・デュモン氏への敬意を表したもの。デュモン氏はブラジルでは飛行機王と呼ばれている発明家だ。

飛行機王に由来するその名前にふさわしく、「TMC Dumont」には英国の航空エンジン製造会社ロールスロイスによる300馬力のV6エンジンが搭載された。エンジンは単にマシンを前進するだけでなく、ルックスで道行く人を魅了する。


「TMC Dumont」のもう一つの特徴はハブレスのホイール。大人が余裕で潜り抜けられるサイズを持つこのホイールが、今まで見たことの無い、未来的な外観を形作っている。


決して実用的なマシンではない。ライダーの背中にはタイヤが迫っており、身体を後ろに倒すとライダースジャケットが一瞬でボロボロになってしまうだろう。また前方のホイールは、ライダーの視界を塞いでもいる。


それでも、「TMC Dumont」はバイクライダーの心をつかむ一台だ。このマシンは2018年のデイトナバイクウィークで、「Best of Show」アワードを獲得した。


「TMC Dumont」の実際の走行については、次の動画を参照されたい。