米国コロラド州デンバーに本拠を置く RONIN Motorworks は、赤穂浪士にちなんだバイク「47 Ronin(四十七士)」を販売している。バイクには、「#1 OISHI YOSHIO」「#2 HAZAMA MITSUKAZE」といった四十七士の名前が付けられており、47台限定の販売となっている。


赤穂浪士にちなんだバイク「47 Ronin(四十七士)」
赤穂浪士にちなんだバイク「47 Ronin(四十七士)」

RONIN Motorworks は、ハーレーダビッドソンの100%子会社だったバイクブランド「Buell(ビューエル)」が2009年に閉鎖された際、1125 スポーツバイクシリーズを買収。これをもとに、カスタムバイク「47 Ronin(四十七士)」を製作した。1125 シリーズの優れたエンジンやフレームはそのままに、ユニークなデザインのバイクに仕上げている。


オリジナル状態の1125 スポーツバイク
オリジナル状態の1125 スポーツバイク

そのフレームを活かし
そのフレームを活かし

カスタムバイク「47 Ronin(四十七士)」が製造された
カスタムバイク「47 Ronin(四十七士)」が製造された

「47 Ronin(四十七士)」のリアデザインは、「ビューエル」のものを幾分引き継いでいる。だが、そのフロントフェイスはまったくの別物。巨大なラジエーターが前面に押し出されているのだ。RONIN Motorworks の Web サイトによれば、ハイパフォーマンスな Rotax エンジンを効率的に冷却するために、風を最大限に受けられるこのデザインに行きついたという。その巨大ラジエーターの脇に上下に並ぶ2つのヘッドライトもユニークで、ひと目で「47 Ronin(四十七士)」とわかるフロントフェイスを形成している。

「47 Ronin(四十七士)」のリアビュー  比較的おとなしめ
「47 Ronin(四十七士)」のリアビュー
比較的おとなしめ

だが、フロントはユニーク  巨大なラジエーターが前面に押し出されたデザインとなっている
だが、フロントはユニーク
巨大なラジエーターが前面に押し出されたデザインとなっている

ライトが上下に並ぶヘッドライトシステムもユニーク
ライトが上下に並ぶヘッドライトシステムもユニーク

ところで  RONIN Motorworks はなぜバイクの名称を「47 Ronin(四十七士)」にしたのだろうか? RONIN Motorworks の Web サイトによれば、四十七士とは赤穂家が取り潰しになり、主君を失った侍たち。その侍たちの状況が、ビューエルが取り潰し(?)になり、主君であったエリック を失ったビューエルのバイクに似ていると考え、この名前に決めたという。

綱吉に赤穂家を取り潰された赤穂の四十七士と  ハーレーにブランドを取り潰されたビューエルのバイク  状況が似ている?
綱吉に赤穂家を取り潰された赤穂の四十七士と
ハーレーにブランドを取り潰されたビューエルのバイク
状況が似ている?

「47 Ronin(四十七士)」の生産台数は47台のみ。4回に分けて販売される。初回に販売されたのは、「#47 OISHI YOSHIKANE(大石主税良金:大石内蔵助の長男)」を初めとする12台。各3万8,000ドルで販売された。「#1 OISHI YOSHIO(大石良雄(内蔵助))」は、最終フェーズでの販売なので、まだ入手のチャンスがある。

「#42 OTAKA TADAO(大高源五忠雄)」は、すでにソールドアウト
「#42 OTAKA TADAO(大高源五忠雄)」は、すでにソールドアウト

なお、RONIN Motorworks では、米国内での販売のみを扱っている。日本から購入するには、米国からの輸出および日本への輸入に関する手続きなどをすべて自分で行う必要があるそうだ。