フォルクスワーゲンは電動自動車「Type 20」を公開した。ワーゲンバスのデザインと、最新の技術を融合させたコンセプトモデル。
フォルクスワーゲンのコンセプトモデル「Type 20」
「Type 20」は、1962年のType2をベースにしたコンセプトモデル。単にパワートレインが電動化されただけではなく、実験段階にあるテクノロジーも多く搭載されている。
パワートレインには最高出力120馬力、最大トルク234Nmを発揮するモーターが装備された。サスペンションにはポルシェと開発したアクティブサスペンションシステムが採用されている。このシステムでは車高をソフトウェアで制御でき、例えばドライバーが「Type 20」に近づいたときに車高を変更する、といったコントロールも可能だ。
顔認証を採用。搭載されたカメラでドライバーを認識できる。また、車両の3か所(車外、運転席、後部座席)にマイクが装備されており、音声による操作が可能だ。音声指示への「Type 20」からの反応は、ヘッドライトやVWロゴのLEDを使用することもできる。利用者が車外にいるときには、これは便利だろう。
ホイールやミラー、インテリアの一部についてはCADを使用してデザインされた。“強度は最大に、重量を最小に”をテーマに、自然界の様々なものの形状を模したデザインが採用されている。
「Type 20」は、米国シリコンバレーの研究拠点である「Innovation and Engineering Center California (IECC) 」に、IECCが手掛けた過去のコンセプトカーと一緒に展示される。