米国オレゴン州の Ryno Motors は電動の一輪バイク「Ryno」を開発した。現在、同社 Web サイトで予約を受け付けている。価格は5,295ドル(約54万円)。出荷開始は4月を予定している。

電動の一輪バイク「Ryno」
電動の一輪バイク「Ryno」

「Ryno」は、バイク用のフルサイズのタイヤを持つ電動一輪車。ジャイロセンサーを搭載しており、電源が入っていれば自立可能だ。走行中に前につんのめったり、後ろに倒れたりすることはないという。Ryno Motors は、Ryno の安定性の高さは二輪車と同等であり、搭乗者は左右のバランスだけを考えればよいとしている。


Ryno はジャイロセンサーにより自立可能
Ryno はジャイロセンサーにより自立可能

Ryno の操作感覚は、セグウェイのそれに近いという。行きたい方向へ重心を向けると、その方向に前進する。停止する場合には、進行方向の反対側に重心を移動すればよい。

前に15度倒れると、最高速度である時速16km で走行できる  搭乗者と荷物合計で117キロまでの荷重に耐える
前に15度倒れると、最高速度である時速16km で走行できる
搭乗者と荷物合計で117キロまでの荷重に耐える

Ryno は、都市での移動手段としての利用が想定されている。Ryno Motors の所在地であるオレゴン州では、Ryno は歩道、車道の両方で走行ができるようだ。オレゴン州のポートランドには、公共交通機関としてライトレールが運用されているが、Ryno は自転車同様、ライトレール内に持ち込みが可能だという。

オレゴン州ポートランドでは Ryno は歩道や、
オレゴン州ポートランドでは Ryno は歩道や、

 
車道を走行できる
車道を走行できる


ライトレールに載せて移動もできる
ライトレールに載せて移動もできる

残念だが日本ではセグウェイ同様、Ryno の公道での利用は許可されないだろう。利用は、一部公園内などに制限されると考えられる。

その他の Ryno の利用シーンとしては、国際空港内での移動などが想定されている。一輪車の小回りの良さをいかし、倉庫内での移動などにも適しているとされており、このあたりもセグウェイと似ていると言えるだろう。
 
小回りの良さを活かして、倉庫内の移動もできる
小回りの良さを活かして、倉庫内の移動もできる

Ryno Motors は Ryno を新しい交通手段であると定義している。

「これまでの乗り物は個人空間を作りだす。だが、Ryno は個人空間を作り出しつつも、他の人とのコミュニケーションを可能にする。Ryno に乗って他の人と会話をしているとき、利用者は自分が乗り物に乗っていることを忘れるだろう」

Ryno なら、バイクに乗っていることを意識せずに、歩行者と会話ができる
Ryno なら、バイクに乗っていることを意識せずに、歩行者と会話ができる

Ryno の充電に必要な時間は約6時間。一回の充電で約16km 走行可能だ。車体の総重量は72.5kg。駐車用のスタンドが付属している。

Ryno の駐車イメージ
Ryno の駐車イメージ