現在では、パロアルトは電気自動車のテスラ本社がある街として知られるようになっています。そしてもう1つ、電動アシスト自転車「FARADAY PORTEUR」を開発する Faraday Bicycles の本社がある街としても注目を集めつつあるのです。
「FARADAY PORTEUR」は、1950年代の欧州のデリバリー用自転車にヒントを得てデザインされた電動アシスト自転車。クラシカルかつシンプルで美しいこの自転車のデザインは、“世界一美しい”と言われています。美しさを維持する一方、電動アシスト機能も犠牲にしていないのがこの自転車の特長です。
電動アシスト自転車
大容量のカゴが取り付け可能です
Faraday Bicycles 創業者の Adam Vollmer 氏は、サンフランシスコのような坂の多い街では、電動アシスト機能は自転車に必須であると考えました。でもバッテリーやモーターがむき出しの既存の電動アシスト自転車のデザインは美しいとは思えず、乗りたくないと感じていたそうです。
Vollmer 氏は、自分自身が乗りたくなる電動アシスト自転車のデザインを開始。バッテリーをフレーム内に、モーターを前輪に組み込んで、一見したところでは電動アシスト自転車には見えない「FARADAY PORTEUR」を完成させたのです。
「FARADAY PORTEUR」では、バッテリーの充電は専用のコネクタを利用。約45分間でフルチャージが可能です。
Faraday Bicycles は、「FARADAY PORTEUR」2014年版(ベータ版)の出荷を今年3月に開始しました。アーリーアダプターからは次のような感想が届いているそうです。
「Faraday で初めて通勤をした。自動車で20分かかる道だが、Faraday でも30分で到着できた。唯一の問題点は、顔がにやけてしまい、頬が痛くなることだ」
「坂道で、レーサー達を追い抜くのが楽しい。私は配送された日から、できる限り Faraday に乗るようにしており、通勤ではほぼ毎日使っている。ペダルアシスト機能は、私のホームタウンであるサンフランシスコ体験を全く別のものにしてくれた。Faraday はサイクリングの概念を根本的に変えるものだ。Faraday には高い期待を抱いていたが、これほどとは思わなかった」
Faraday Bicycles は、現在は今秋出荷分のプレオーダーを受け付けています。価格は3,500ドルです。