「GlideCycle」は、1820年頃に活躍した“足蹴り自転車”のような乗り物。これにまたがって地面を蹴れば、“無重力ジョギング”を楽しむことができる。

“足蹴り自転車”のような乗り物「GlideCycle」
“足蹴り自転車”のような乗り物「GlideCycle」

参考画像:1820年頃に活躍した足蹴り自転車
参考画像:1820年頃に活躍した足蹴り自転車

参考画像2:足蹴り自転車にインスパイヤされた自転車「FLIZ」  2012年のJames Dyson Award にエントリーされた作品
参考画像2:足蹴り自転車にインスパイヤされた自転車「FLIZ」
2012年のJames Dyson Award にエントリーされた作品

ジョギングは脂肪を効率よく燃焼できる優れた有酸素運動。継続することで太ももなどに筋力が付き、基礎代謝がアップするという効果も期待できる。だが、フォームが自分に合っていなかったりすると、膝痛に悩まされることも。また、一度膝を痛めてしまうと、再び走れるようになるまで時間がかかる場合もある。


「GlideCycle」は、そんなジョギング・ランニング初心者や、膝を痛めてしまっている人に向けて設計されたトレーニングマシン。体重の90%がアーチ型のフレームによって支えられるため、足は体重を支えるという役割から解放されて、前進させることだけに専念できるようになる。その走行感覚は、足に重力を感じない“無重力ジョギング”と言えるものだとか。

これが“無重力ジョギング”  両足が浮いてます
これが“無重力ジョギング”
両足が浮いてます

ペダルもチェーンもないとはいえ、タイヤは装備されている。一度走り出せば自転車同様に慣性で進むので、ジョギングよりも楽に、かつ高速で走行可能だ。ハンドルやブレーキが付いているので、高速走行中でも障害物をよけたり、危険を避けるために停止したりできる。


そして同じ時間運動した場合、自転車よりも多くのカロリーを消費できるというメリットがある。

左:「GlideCycle」による運動開始前  右:開始後  (注:画像は販売元によるイメージです)
左:「GlideCycle」による運動開始前
右:開始後
(注:画像は販売元によるイメージです)

自宅に欲しいか?と聞かれると、ちょっと首をかしげてしまうこの「GlideCycle」は、だが、観光地などに置いてあると、うれしいかもしれない。いくつかの名所をジョギングよりも楽に、自転車よりもゆっくりとまわるのは、きっと楽しいだろう。

景色を眺めながら、無重力を楽しみながら
景色を眺めながら、無重力を楽しみながら

価格は一般向けの「GlideCycle PT」が1,249ドルで、アスリート向けの「GlideCycle X-Runner」が1,499ドル。日本への配送可否および配送料については販売元に問い合わせてみたが、残念ながら本稿掲載日までに回答を得ることはできなかった。