
環境意識の高い欧米の国々では、クルマに乗るのをやめて、自転車に乗り換える人が増えている。だがその際に問題になるのは週末のまとめ買い。スーパーで大量の食品を買い込んだとき、それを自転車で運ぶのはかなり厳しい。いっそカーゴバイクを買えば良いという人もいるが、それでは通勤時に不便だ。
「T-RAK」はそんな人向けの自転車用キャリア。米国ロサンゼルス在住のJohn Vitanzaさんが開発した。

最大の特徴はモジュール構成になっている点。ベースとなる「ラックプラットフォーム」と、その上に取り付ける「ユーティリティボックス」などで構成されている。このうち、「ラックプラットフォーム」は通常はコンパクトに畳んでおけるが、必要に応じて中央から「T-Post」を引き出すことが可能だ。この「T-Post」は、スーパーやコンビニのレジ袋をひっかけるのに便利なデザインとなっている。

通常は折り畳んでおき

「T-Post」にレジ袋を引っ掛けると、タイヤやリムと干渉してしまう。場合によっては、レジ袋が破れてしまうことも。だが「T-RAK」の「ラックプラットフォーム」にはプロテクターが付属しており、レジ袋がタイヤなどに触れて破けるのを防いでくれる。

ワンタッチで取り付けられるユーティリティボックスも用意されている。ここには大きな果物や花など、レジ袋に入れられないものを収納可能だ。


平日には自転車を通勤に使うという人向けの装備にも抜かりはない。ショルダーバッグとしても使えるパニアバッグが利用可能だ。このパニアバッグは「ラックプラットフォーム」の「T-Post」に固定して走行できる。

John Vitanzaさんは現在、「T-RAK」の市販化に向けクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。ラックプラットフォーム+ユーティリティボックス+ネット+トートバッグ(x4)、クーラーバッグなどが付属する「Friends & Family Cargo System」パッケージが121ドルの出資+65ドルの送料で入手可能だ。パニアバッグ付きの「Complete」パッケージは188ドルの出資+85ドルの送料となる。出荷は2018年10月に予定されている。
