プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始

2016年にKickstarterで「Mokumono」プロジェクトをスタートさせたMokumono Cycles。あれから2年が経過し、同社は最初の自転車「Mokumono Delta」の出荷を開始しました。すでにファーストエディションは完売し、7月からのセカンドエディション出荷に向けて準備を進めています。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
Mokumono Cyclesの「Mokumono Delta」、出荷開始

Mokumono Cyclesが「Mokumono」プロジェクトで目指しているのは、オランダ国内での自転車製造。自転車大国と呼ばれるオランダですが、現在では同国の自転車メーカーは工場を東南アジアなどに移設しており、国内生産はほとんど行われていないのだとか。

その最大の理由は、フレームの製造にパイプの溶接など手作業の工程が多いこと。このために、自転車メーカーは人件費の安い東南アジアの国々に移設してしまったそう。いまでは、オランダで消費される自転車フレームは、東南アジアなどから船や飛行機で運ばれているそうです。

自転車はエコな乗り物のはずなのに、そのフレームは大量のエネルギーを消費しながら運搬される。これはおかしいのではないか?Mokumono Cyclesはそのように考えて、自転車をオランダ国内で製造する方法を模索する「Mokumono」プロジェクトを立ち上げました。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
自転車をオランダ国内で製造する「Mokumono」プロジェクトスタート

Mokumono Cyclesでは、自転車の製造に自動車のオートメーションシステムを導入。フレームをプレス加工して成型することで、職人の手による溶接を不要にしました。また、フレーム製造期間の大幅な短縮も実現しています。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
オートメーションシステムを導入することで、職人による溶接を不要に

一方でフレーム以外のパーツには一般的なものを採用。パーツの入手や自転車のメンテナンスを容易にしています。例えばクランクにはシマノのAlfine、ベルトドライブにはゲイツのカーボンドライブシステムが採用されています。変速機にはシマノの8段または11段の内装タイプが採用されました。サドルやグリップなどにはBrooks製のものが装着されています。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
ベルトドライブにはゲイツのカーボンドライブシステム

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
変速機はシマノの8段または11段の内装タイプ

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
サドルやグリップはBrooks製

クラウドファンディングプロジェクトのスタートから現在までは、2年という歳月がかかってしまいました。でも今後はフレーム作りの期間をぐっと短縮できるのだそう。現在は運搬も含め半年程度かかっているアジアでのフレーム制作が、国内でなら30日程度に短縮できるとMokumono Cyclesは主張しています。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
ラインさえできてしまえば、あとは機械が

価格はシングルスピードで1,690ユーロから。8スピードで1,990ユーロ、11スピードで2,250ユーロからとなっています。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始
8スピード版がお手頃価格ですね

日本への配送についてMokumono Cyclesに尋ねたところ、現時点では未だ対応できないとのこと。同社はまだ小さなスタートアップで、当面は欧州市場にフォーカスしたいとのことでした。でも、将来的には日本を含む他の市場に進出したいと考えているそうです。

同社が欧州市場で成功し、日本に進出する日を待ちましょう。

プレス加工で作る自転車「Mokumono Delta」、販売開始