
スポークやハブの無い折り畳み電動アシスト自転車「Orbike」
モーターはボトムブラケットに装備されており、リアホイールを直接駆動します。これにより、モーターとホイールの間にチェーンなどのないシンプルな構造を実現しました。スポークやハブがないこともあって、電動アシストでありながら「Orbike」の重量は12キロ(予定)。軽量ボディで持ち運びが容易になるはずです。

ヒョウ柄のケース内にモーター、バッテリー、センサー、
コントローラーが内蔵されているそうです
…なぜ、ヒョウ柄?
コントローラーが内蔵されているそうです
…なぜ、ヒョウ柄?
チェーンなどが無いことで折り畳み機構がとてもシンプルに。これにより、折り畳みでありながら26インチと、シティサイクルと同等サイズのホイールを装備可能となりました。また、自転車の構造自体もシンプルになったため、デザイン上の自由度も向上。フレームには大きなハンドルが取り付けられ、折り畳み時の持ち運びを楽にしてくれます。
PinforDesignは別売りのアクセサリーとして、専用のキャリーケースを用意する予定。このキャリーケースに「Orbike」を収納すると、タイヤの一部とハンドルがケースの外に出て、それぞれが“キャリーケースのタイヤ”、“キャリーケースのハンドル”として機能するようになります。手の力がよりダイレクトに伝わるため、安定した持ち運びが可能になります。

キャリーケースタイプのアクセサリーも
PinforDesignは別売りのアクセサリーとしてもうひとつ、「CarFlex」の製造も検討しているのだとか。これはスポークやハブを無くして空いたスペースを活用するソリューション。スーパーなどで買い物をした際に、買ったものを入れるカゴです。

空いたリアホイール内のスペースを、カーゴスペースに
折り畳み自転車にバスケットなどを取り付けてしまうと、折り畳めなくなってしまうことも。でも、ホイール内に荷物置き場を作るのであれば、問題なく折り畳みができます。

折り畳みで難しかったカーゴ付きを実現
PinforDesignは「Orbike」のプロトタイプ製作に向けて、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者を募集中。1,800ユーロ以上支援することで、完成時には「Orbike」を1台入手できます。完成は2021年の5月を目指しているそう。完成予想時期が未来過ぎて支援する気持ちがいまひとつ高まりませんが、でも、スポークやハブを取り除いてそこをカーゴスペースにしようというアイディアはちょっと面白いとは思います。
ちなみに、このアイディアはPinforDesignが初めて提案したものではありません。例えばCyclotron Cyclesは「CYCLOTRON BIKE」で、同様のプランを示しています。

Cyclotron Cyclesの「CYCLOTRON BIKE」
こちらは前後輪に買い物かごを装備できます
こちらは前後輪に買い物かごを装備できます
カーゴスペースは別にしても、スポークやハブのない自転車も、Semih Ozdemir さんによる「RODON」や、Gianluca Sadaさんによる「Sada Bike」など、数多く発表されています。

Semih Ozdemir さんによる「RODON」

Gianluca Sadaさんによる「Sada Bike」
ハブやスポークの無いタイプは、電動バイクにも。例えばUjetの「Ujet」は、すでに予約を受け付けています。

Ujetの「Ujet」
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