乗員に快適性を提供するのは、「サスペンション」「シート」「ゆったりとした空間」「素材」「エアクオリティ」といった要素でコンフォートを追求する「Citroen Advanced Comfort」プログラム。このプログラムは、シトロエン独自のテクノロジーによって支えられている。
■快適性を実現するプログラム
◆サスペンション
「C5 AIRCROSS SUV」に搭載されたサスペンションは「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション（Progressive Hydraulic Cushions：PHC）」システム。魔法の絨毯のような乗り心地を目指している。
PHCでは、サスペンションが小さく細かく動く状況やサスペンションのストロークスピードが低い状況では、減衰力が小さく非常にソフトないわゆる“ゆるフワ”な乗り心地を提供する。一方、サスペンションが大きく動く状況では衝撃をスムースに吸収し、大きな凹凸でも快適なフィーリングを提供する。
◆シート
シートクッション素材では、業界平均と比べて密度の高いポリウレタンフォームを採用。また、シート表皮中央部にはさらに15mm分レイヤーを重ねることで、座った瞬間の当たりの柔らかさとなじみの良さを向上させている。これらによって、クルマのシートに求められる身体保持性能を向上させつつ、ラウンジのソファのような快適な乗り心地を実現した。
リアシートでは独立3座を採用。すべての乗員が快適に座れることを目指した。シートは前後に150mmスライドでき、バックレストは19度から26.5度の間で5段階に調整が可能だ。
◆ゆったりとした空間
通常のリアシートポジションにおけるトノカバー下のラゲッジスペースは580L。リアシートをスライドさせるとスペースを670Lに拡張できる。
リアシートバックを3座すべて折りたためばスペースは1,630Lにまで拡張可能だ。
ハンズフリー電動テールゲートを装備。両手が荷物でふさがっているときでも、バンパーの下で足を動かすだけで自動的にテールゲートが開けられる。
◆素材
インテリアは素材感が魅力。水平基調のダッシュボードはスムースな素材とフィニッシュが取り込まれ、シートトリムと合わせたカラーで統一感を持たせている。
ダッシュボード中央には8インチタッチスクリーンが配された。このタッチスクリーンではエアコン、各種メディア、ナビゲーション（オプション）などをコントロール可能だ。
◆エアクオリティ
エアクオリティシステム（Air Quality System：AQS）を採用。ダイナミックエアフィルターシステムにより、車内の空気を清浄に保つ。
このシステムは外気の汚れが一定レベルを超えたとセンサーが検知した場合には、自動的に内気循環に切り替える。また、アクティブカーボンフィルターによって、花粉や埃、PM2.5などの微細な粒子を除去する。
■ドライブトレイン
ドライブトレインはディーゼルターボエンジン2.0L BlueHDiと電子制御8速オートマチックEAT8の定評の組み合わせ。2.0L BlueHDiは最高出力130kw（177ps）、最大トルク400Nmを発生し、市街地から高速道路までスムースかつダイナミックな走りを実現する。
電子制御8速オートマチックEAT8は「エコモード」「通常モード」「スポーツモード」の3つのドライブモードから選択できる。このうち「エコモード」ではフリーホイール機能でアクセルオフ時にクラッチを切るため、燃費の改善を期待できる。
■SUVのオフロード性能
FFながらSUVとしてのオフロード性能を装備。車輌制御システム「グリップコントロール」では、「マッド（泥）」「スノー（雪）」「サンド（砂）」「通常」から、路面状況に応じたモードを選択できる。
「ヒルディセントコントロール」も装備。勾配が5％以上の急な下り坂でドライバーのブレーキ操作なしに自動的に車速を低速に維持する。
カラーバリエーションは「ブラン ナクレ」「ノアール ペルラネラ」「グリ プラチナム」「ブルー チジュカ」「ルージュ ボルカーノ」「ブラン バンキーズ」の6色展開。価格は424万円から。
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