ホーム   »   バイク   »   ガスを噴射してローサイド転倒を防ぐ、Boschのバイク向けテクノロジー

ガスを噴射してローサイド転倒を防ぐ、Boschのバイク向けテクノロジー

バイクライダーの悲劇のひとつ、ローサイド転倒。コーナリング中にタイヤがグリップを失って転倒し、ライダーがバイクの下敷きになるこの悲劇は、「路面に濡れた葉や砂が落ちていた」、「オイルがこぼれていた」など、様々な理由で発生します。

Boschはこのローサイド転倒について、現在同社における「Sliding Mitigation Research Project(横滑り軽減リサーチプロジェクト)」で研究中の技術を公開しました。ホイールがスリップした際にバイクのボディ下部からガスを噴射し、姿勢を立て直すというものです。

ガスを噴射してローサイド転倒を防ぐ、Boschのバイク向けテクノロジー

理屈だけ聞いていると、「人工衛星の姿勢制御?」とも思える夢のようなシステム。でもBoschによれば、スリップセンサーはABS搭載バイクにはすでに装備されているし、ガスを噴出するアキュムレーターはすでに自動車用エアバッグで利用されているものなのだそう。これら既存の技術を組み合わせることで“魔法の手がバイクを支える”かのように、ローサイド転倒を防ぐ新しい技術となるのだそうです。

ABSは多くの国で必須の装備に

Boschはこの他、クルマとバイク間の通信技術についても公表しました。これは半径数百メートル以内にいる車両同士が1秒間に最大で10回、車種やスピード、進行方向などについて情報交換するもの。これによりクルマのドライバーは、視界のなかにバイクが入って来る前にその接近を知り、事故を未然に防げるようになります。Boschはこの技術について、“バイクライダーに対してデジタルによるシールド(防御壁)を生成する”ようなものであると表現しています。

クルマとバイク間の通信技術(イメージ)

事前に接近を知ることで、事故を未然に防ぐ
おすすめの関連記事
関連キーワード
関連記事
Google ニュースで「えん乗り」をフォローできます。スマホ、タブレットなどで便利に読めます。 是非フォローをお願いします!