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V型エンジン?― Vintage Electricによる電動バイク「Rally」


Vintage Electricが、2019年の新型モデル「Rally」を販売開始しています。平日は通勤で利用し、週末には非舗装道路の走行をを楽しみたい人向けの電動バイクです。

Vintage Electricによる2019年の新型モデル「Rally」

Vintage Electricとは、V型エンジンを模したバッテリーケースが特徴の電動バイクメーカー。昨年はスティーブ・マックイーンの「大脱走」にインスパイアされたハイパフォーマンスな電動バイク「Scrambler-s」を発売して話題となりました。

昨年発売された「Scrambler-s」
V型エンジンを模したバッテリーケースが特徴

スティーブ・マックイーンがバイクでフェンスを飛び越えるシーンにインスパイアされた一台

今回発売された「Rally」は「Scrambler-s」と比べると、実用性重視のモデル。同社の通勤向け電動バイク「Cafe」がベースで、これに対しフロントサスペンションを装備しています。サスペンションは都市部の段差越えなどを楽にするだけでなく、未舗装道路の走行を快適にしました。

フロントサスペンションを装備

未舗装道路も快適に

足元にはシュワルベのノビータイヤを装備。通勤途中のパンクリスクを低減するとともに、未舗装道路へとライダーを誘います。

ノビータイヤ採用

実用性重視モデルとはいえ、そこはVintage Electric。モーターには750Wのハイパワータイプが搭載されています。このモーターに電力を供給するバッテリーは、同社の電動バイクとしては小さめなV型エンジン(?)バッテリケースに収納されておりフル充電で32~96キロの走行が可能となっています。

「Rally」で特徴的なのはシマノの外装10段変速機が搭載されていること。通常、リアハブモーターを採用した場合には変速機は装備されません。ミッドドライブタイプであれば、モーターも変速機の恩恵を受けられるのですが、ハブモーターでは変速機を活用できないためです。このため例えば、同社の「Scrambler-s」にも変速機は搭載されませんでした。

「Scrambler-s」の画像
シングルスピードで変速機は装備されていません

「Rally」でも、モーターがシマノ10段変速機の恩恵を受けることはありません。でも例えば週末に「Rally」で山道を登りたいとき、モーターだけでは登坂パワーが不足することがあるのだとか。そんなときにモーターをペダルを漕いでアシストする際、変速機は役立ちます。

登坂時にはペダルでモーターをアシスト

その他、通勤中にバッテリー切れを起こした場合にも、変速機は助けになります。「Rally」の重さは約24キロ。「Scrambler-s」が約39キロであったことと比べればずっと軽く、日本のママチャリに近い重さなので、ペダルを漕いで走ってもそれほど大変ではないはずです。

安心してオフィスに迎える?

「Rally」はVintage Electricの公式オンラインショップで販売されています。価格は4,995ドルと、「Scrambler」よりも2,000ドル安いのも魅力。日本への送料が別途必要となります。

海外電動バイクを購入した場合には、保安部品を追加してナンバーを取得するといったひと手間が必要となってしまいます。そのひと手間も楽しめる人には、「Rally」はおススメです。
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