Google Lunar XPrize(GLXP)は、Googleがスポンサーとなり開催されているコンテスト。民間初となる月面の無人探査を競っている。無人の月面探査車を着陸地点から500メートル以上走行させ、指定された画像、動画、データを地球に送信したチームが優勝。賞金を獲得できる。日本からはチーム「Hakuto」が参加している。

アウディは、このコンテストに参加しているドイツチーム「Part-Time Scientists」の月面探査車開発に技術的ノウハウを提供すると発表した。「Part-Time Scientists」の月面探査車は、GLXPコンテストで既に2つのマイルストーン賞を獲得しているが、アウディがサポートすることで、より軽量で、より高いパフォーマンスを持つものになるという。


アウディが提供するのは、軽量化や電気自動車に関する技術、そして四輪駆動と自動運転の分野における専門技術だ。舗装されていない険しい月面では車両のオフロード性能は特に重要で、同社がquattroで培った四輪駆動技術が様々なシーンで要求されるという。アウディはまた、月面探査車の試運転や品質チェックにおいても幅広いサポートを実施するとしている。


月面探査車は、ソーラーパネルによって発電してリチウムイオンバッテリーを充電。バッテリーから4つの電気ホイールハブモーターに電力が送られ、車両が前進する仕組みだ。理論上の最高速度は時速3.6キロ。車両前部には立体カメラと、物質を詳細に観察する科学カメラが取り付けられ、コンテストでの優勝条件となる画像や動画を撮影する。


月面探査車は2017年に月へ向かう。着陸目標エリアは1972年にアポロ17号が降り立った場所の近くを予定している。計画通りにいけば、民間初の月面探査機はアウディの技術が搭載されたもの、ということになるかもしれない。