
「2019 SURU Scrambler」は、オフロード用の電動アシスト自転車。カナダのスタートアップ企業SURUが開発した。

スクランブラースタイルの乗り物を、より多くの人に楽しんで欲しいという思いで開発されたモデル。スクランブラーに興味を持っている人は多いが、実際に乗るとなるとハードルは高い。また、毎日の生活で利用するとなると、ライダーズジャケットやグローブ、それにヘルメットなど揃えなければならないものも多い。
「2019 SURU Scrambler」は、そのような人に手軽にスクランブラーを試せる機会を提供する電動アシスト自転車。自転車に乗れる人であればわずかの練習で乗りこなせるようになるという。

(画像はオンロード専用モデル「SURU S19」)

(画像はオンロード専用モデル「SURU S19」)
手軽な乗り物ではあるが、ホイールやブレーキ、サスペンションやライトなど、一部のパーツにはバイクグレードのものが装備されている。また、シートはバイク用ではないが、バイク用シートを想起させるデザインとされた。


バッテリーは816Whの大容量。フル充電するとオンロードで約70キロ、オフロードでは約40キロの走行が可能だ。約40キロはかなり短めではあるが、なにしろ「2019 SURU Scrambler」にはペダルが付いているので、バッテリー切れを起こしたらペダルを漕いで家に帰れば良い。

モーターは、輸出先で自転車として認められる出力のものが装備される。例えば米国向けには750W、カナダ向けには500Wといった具合だ。この配慮により、購入者は免許を取得することなく、保険に入ることもなく、国によってはヘルメットを被ることもなく、自転車と同じように手軽にスクランブラースタイルを楽しめる。

(画像はオンロード専用モデル「SURU S19」)
日本向け仕様車について尋ねたところ、同社共同創業者でありCEOのMichael Uhlarikさんより、来年春の日本進出を考えているとの回答を得た。Michael Uhlarikさんは2000年から2005年までヤマハでデザイナーとして働いたことがあり、ヤマハMT-03やTZR50のデザインを担当したのだとか。日本流の“改善”プロセスも理解しているとのことなので、日本市場にあった製品の登場が期待できる。
現在SURUは、同社公式オンラインショップで米国向けとカナダ向けの「2019 SURU Scrambler」のプリオーダーを受付中。価格は3,500カナダドルで、送料は275カナダドル(予定)となっているので、日本向けの価格も同程度ではと推測される。
