イタリア在住の元教師 Antonio La Cava さんは、子どもたちに読書の喜びを届けるため、「Bibliomotocarro(図書館三輪車)」を製作。毎週末、イタリア バジリカータ州の村々をまわっている。

「Bibliomotocarro(図書館三輪車)」  屋根、付いてます 煙突だって付いてます!
「Bibliomotocarro(図書館三輪車)」
屋根、付いてます 煙突だって付いてます!

Antonio さんは、ピアッジオの三輪スクーター「Ape」を改造。荷台部分にガラス扉付きの書棚を取り付け、これを「Bibliomotocarro(図書館三輪車)」と名付けた。ガラス扉はかなり大型で内部がよく見えるため、Antonio さんが書籍を運搬していることは一目でわかり、これが移動図書館だとアピールしやすいという。書棚には屋根と煙突も取り付けてあり、図書館らしさをより一層際立たせている(?)いる。

ピアッジオの三輪スクーター「Ape」の一例(購入時の初期状態)
ピアッジオの三輪スクーター「Ape」の一例(購入時の初期状態)

ハンドルなどはバイクのそれに近い
ハンドルなどはバイクのそれに近い

Antonio さんはこの図書館三輪車に乗り、毎週バジリカータ州の村々を回る。村の広場に到着したら、図書館三輪車に取り付けたスピーカーからオルガンの音を鳴らし、子どもたちに図書館の到着を知らせるという。

図書館三輪車は、バジリカータ州の村々を回る
図書館三輪車は、バジリカータ州の村々を回る

子どもたちは本を借り、広場で読み始める。その光景は独特の雰囲気を持つものだそうだ。Antonio さんはまた、中が白紙の本「ホワイトペーパーブック」を子どもたちに手渡す。子どもたちはそこに、何でも好きなことを書いてよい。自分自身のこと。自分の作ったお話などだ。

ホワイトペーパーブックは翌日、別の村の他の子どもたちの手に渡る。そこで子どもたちは、話の続きを書いたり、まったく別の話を書いたりして楽しむ。子どもたちの書く話は、どれも素晴らしいそうだ。

Antonio さんは毎月平均500キロメートル以上、バジリカータ州の村々をこの三輪車で走る。Antonio さんは今週末も、多くの本と、読書への情熱を子どもたちに運ぶ。