
ペダル付きの電動バイク(モペッド)「Bolt M-1」
「Bolt M-1」は、750ワットのモーターパワーと、時速32キロの最高速度を持つ電動モペッド。このスペックのため、米国カリフォルニア州では電動アシスト自転車として扱われ、運転免許の取得や保険への加入は義務付けられない。

ヘルメットの着用も不要だ
バッテリーは1.5時間の充電で90%の充電が可能。フル充電には5時間必要となる。フル充電で走行可能な距離は約80キロだ。

充電状況などはメーターで確認できる
興味深いのはそのペダル。自転車のように漕ぎ、「Bolt M-1」を前進させることはもちろん可能だ。だがそれだけでない。「Bolt M-1」のスタンドを立て、充電モードに設定してペダルを漕げば、バッテリーを充電できるのだ。

スタンドを立て、ペダルを漕げばバッテリーを充電できる
電動バイクの弱点はバッテリー。バッテリーが切れてしまうと、その場で立ち往生してしまうことになる。こうなると充電可能な場所まで押して運ぶか、友人やロードサービスに連絡し、ピックアップトラックなどで搬送してもらわなければならない。だが「Bolt M-1」ではバッテリー切れが発生してもペダルを漕ぐことでバッテリーを充電し、その場所から脱出できる。

サンフランシスコ市街
電動バス用の電線は張り巡らされているが
電動バイク充電施設はまだ少ない
電動バス用の電線は張り巡らされているが
電動バイク充電施設はまだ少ない
残念ながらバッテリー充電モードはまだ発展途上なのだそう。ある程度の距離を走行できるレベルにまで充電するには、かなりの時間がかかってしまうそうだ。“かなりの時間”が具体的に何時間なのかは公開されていないが、Jauvtis博士は、「ペダルを漕いでバッテリーを充電するより、ペダルを漕いで走る方がずっと早く家に着ける」と述べている。

バッテリーが切れたら、自転車のように走ろう!
「Bolt M-1」の重量は63.5キロ。ペダルで漕いで移動するのはかなり大変なのではと思ってしまうが、実際には自転車の2人乗りのようなもので、それほど重くは感じないそうだ。

だが、坂道はさすがに厳しいのではないか?
なお「Bolt M-1」は、日本では原付自転車扱いとなる。公道を走行するにはナンバーの取得、ヘルメットの装着、自賠責保険への加入などが義務付けられる点には留意されたい。

灯火器類やミラーの取り付けも要求される