ヤマハとヤマハ発動機は、フランスで開催中の『第9回サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ2015』に参加。3月12日から3月22日まで「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」を共同出展した。
「プロジェクト アーメイ」は、楽器をデザインするヤマハと、バイクなどをデザインするヤマハ発動機のデザイン部門が、互いのフィールドを交換するプロジェクト。バイクデザイナーによるドラムセットや、楽器デザイナーによるバイクや自転車が提案され、既存の枠に囚われない、自由な発想のデザインが楽しめる。
楽器デザイナーの Kazuki Kashiwase さんが提案したのはバイクのプロトタイプ。計器類を腕時計型とすることで、ライダーの前からメーターなどを排除。「目の前に広がるのは風景だけ」というデザインを実現した。
Kazuki Kashiwase さんが提案したのはバイク
ライダーの前からメーターなどを排除
「目の前に広がるのは風景だけ」というデザインを実現
シートからタンク上まで流れるようなフォルムのモチーフは「馬」。人と自然の一体感を目指している。
Jose Gonzalez さんがデザインしたのは、電動アシスト自転車のプロトタイプ。不格好になりがちなバッテリーをおしゃれなフレームアクセサリーにしている。
Jose Gonzalez さんがデザインした電動アシスト自転車
Gonzalez さんはこのプロトタイプで、専用の室内充電スタンドもデザイン。部屋でペダルを漕いで充電した電池で楽器を楽しむ、電気とポジティブに向き合うライフスタイルを提案している。
Gonzalez さんが提案する室内用充電スタンド
その他、「プロジェクト アーメイ」では、バイクデザイナーの提案するドラム「RAIJIN(雷神)」なども公開された。「RAIJIN」は、ドラム楽器の中で暴れまわるように演奏できる球体。演奏者から噴出するエネルギーを視覚的に表現している。
バイクデザイナーの提案するドラム「RAIJIN(雷神)」
演奏者から噴出するエネルギーを視覚的に表現している