
ベスパのルックスを持つセグウェイ「Zero Scooter」
ベスパは、イタリアのオートバイメーカーピアッジオが製造販売するスクーター。その独特のデザインとエンジン音で高い人気を誇っている。

ピアッジオが製造販売するスクーター「ベスパ」
セグウェイは米国で発明された電動立ち乗り二輪車。小回りが利くため、空港、コンベンションセンター、倉庫など様々な場所でクリーンな移動手段として利用されている。

だが欧州の人たちにとってセグウェイのデザインは野暮ったく、所有欲をそそらないのだそうだ。
「Zero Scooter」はこの問題を解決する乗り物。セグウェイの良さはそのままに、外観をベスパ風のおしゃれなものに改造。欧州の街を走っても違和感を感じさせないルックスを獲得した。

バルセロナ凱旋門前に置かれた「Zero Scooter」
欧州の街並みに溶け込むルックス
欧州の街並みに溶け込むルックス
Bel & Bel によれば、Zero Scooter の動力部分はセグウェイのものをそのまま活用しており、最大180キロまでの人や荷物を乗せて、最高時速20キロで走行できるという。傾斜30度の坂を上ることができ、その場で360度旋回することも可能だ。

最大180キロまでの人や荷物を乗せて、最高時速20キロで走行可能
外観については、フロントカウルなど一部の部品で本物のベスパのものを利用。泥除けなどもベスパ風にし、リアルなベスパを追求している。前から見れば「ベスパ」、横から見れば「セグウェイ」に見えるのが特徴だそうだ。Zero Scooter にはバックミラーも取り付けられており、オリジナルのセグウェイよりも安全だと、制作者は述べている。

横から見た「Zero Scooter」
バックミラー、ついてます!
バックミラー、ついてます!
スクーターのベスパはそのルックスが魅力。でも、乗ってみると意外と操作が難しく、挫折する人もいる。だが、このセグウェイ版ベスパであれば、操作は体重移動だけで行えるので、10分も練習すればほとんどの人は乗れるようになるだろう。本物のベスパのパーツを利用していることもあり、外観はかなりベスパに近い。ベスパファンであれば、欲しくなる製品だ。

欲しい!
Bel & Bel は本当にベスパが好きなようで、ベスパ風の椅子も製造して販売している。だがなぜだろう。こちらは、あまり欲しいとは思えない。

Bel & Bel によるベスパ風の椅子
欲しくない
欲しくない