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折り畳みに見えない折り畳み自転車、Kruschhausen Cyclesの「Fiiz」 ― ダイヤモンドフレーム、真っ二つ


「Fiiz」は折り畳みに見えない折り畳み自転車。ドイツのハンドメイド自転車メーカーKruschhausen Cyclesが製造した。26インチタイヤによる高い走行性能と、持ち運びに便利な折り畳み機構が特徴。


折り畳み自転車のフレームは、一本のパイプで構成されたものが多い。だが「Fiiz」のフレームは一般的なダイヤモンドフレーム。これを2つに分離する画期的な機構を採用している。走行中はダイヤモンドフレームの恩恵を得られるので、折り畳みとしては高いフレーム剛性を得られる。

強く漕いでもフレームがたわまない

タイヤサイズは26センチと、一般的な自転車に近いサイズとされた。これにより、小径の折り畳み自転車にありがちな「漕いでもあまり進まない」を解消している。

タイヤサイズは26センチ
折り畳みではない自転車に近い走行性能

「Fiiz」の最大の特徴はその折り畳み機構。折るというよりは、2つに割って持ち運びを可能にする。この機構のおかげで26インチの大径タイヤを装着しているのにもかかわらず、コンパクトに折り畳める。

ダイヤモンドフレームを2つに分離し

ぐるんと回して

折り畳み(?)完了

このデザインで処理が難しいのが、ケーブルの取り回し。自転車の前半分と後ろ半分が完全に分離されるので、リアのブレーキとブレーキレバー、変速機と変速機レバーをケーブルでつなぐことができない。

「Fiiz」では、変速機として自動2段変速機を採用。スピードが時速18キロに達すると自動的にギアアップされる。これにより、ハンドルに取り付けるレバーと、そこから変速機へとのびるケーブルを不要とした。

自動2段変速機

ブレーキはペダルを逆回転させることでかかるコースターブレーキ。やはり、ケーブル不要で利用可能だ。なお、前輪にはディスクブレーキが装着されている。

折り畳み/展開にはクイックリリースレバーなどを使用する。折り畳みにかかる時間は約20秒。自宅から電車の駅まで「Fiiz」で向かい、折り畳んで電車に載せる際にも、スムーズな折り畳みが可能だ。

電車と自転車を組み合わせた通勤に便利
備考:日本では専用の袋に完全に収納しないと、電車には持ち込めません(一部例外を除く)

「Fiiz」は26インチながら、多くのクルマのトランクにも収まる。「Fiiz」はベルトドライブを採用しているので、トランクを自転車油などで汚さずに済む。

注油のいらないベルトドライブ採用

クルマのトランクに載せても、車内が汚れにくい

販売開始は8月頃の予定。価格は未定。

カラーバリエーションも豊富
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