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荷台?それともサドル?新設計カーゴバイク「Ondawagon」


「Ondawagon」は幅広い用途に使える自転車。イタリアミラノ在住の建築家Federico Rossiさんが製造しました。

幅広い用途に使える自転車「Ondawagon」

自転車デザイナーではなく、建築家がデザインしたのが特徴。これにより、これまで見たことの無い外観の自転車に仕上がっています。

最大の特徴はそのフレーム形状。リア上部がレール状になっており、ここに専用アクセサリーをはめることで、利用目的にあった自転車にトランスフォームできます。

リアの上部はレール状になっています
アクセサリーを固定するネジ穴も

サドルを固定すればタンデム用の自転車に。同乗者は荷台に乗るよりもずっと快適な移動を楽しめます。ちなみにこのデザインは、1950年代「プジョーS55」の前後セパレートシートを思い出させますね。

サドルを装着した例
荷台に座るよりも快適な移動ができます
(日本の公道ではこのサドルを利用した二人乗りはできません)

参考画像:1950年代の「プジョーS55」
似てますよね?

レールにリアラックを装着すれば、荷物をたっぷり積んで走れます。

専用の折り畳みバッグ(別売り)も用意されます

見たことの無い外観を実現するために、そのパーツの多くはオリジナルに。例えばフレームのレール間に設置された曲木は、Federico Rossiさんらチームが自ら製造したものだとか。

こんな木のパーツ、どこにも売ってません

もちろん、走行にかかわる部分については、実績のある自転車メーカーのパーツが採用されています。例えば変速機やブレーキにはシマノが採用されます。

モデルは2種。ステップスルーフレームでリアに荷物をたくさん載せていても乗りやすい「Model T」と、ストレートなフレームでタンデム向きの「Model S」。どちらのモデルも電動アシスト付きで、重い荷物を積んでも、二人乗りであっても楽に走行できます。

ステップスルーフレームの「Model T」

発売は2021年3月で、価格は6,500ユーロ(約80万円)となる予定です。

さて、日本で「Ondawagon」の公道を走れるか?ですが、電動アシストシステムについてはまだ、日本仕様車について検討する段階にはないようです。また、「Ondawagon」のサイズは全長2,270mmx幅760mmと、普通自転車としては認められない大きさ。この自転車の用途を考えると、歩道を走行できないのは厳しいかも。その他、現時点では不明な点も多いので、日本で乗れるか?については、来年製品が発売されてから考えても良いかもしれません。
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